大罪MBの秘密1
レオンのプラズマランスは怠惰のコアを完全に貫いていた。
「ライ、完全に機能停止しているわ」
「そうか、それにしても変なMBだったな」
「暴食の方が厄介だったわね」
悪食もとい暴食は捕食したMBの武装や能力を得るため捕食されないように立ち回らないといけないのが面倒くさかった。
怠惰は寝ている所を叩き起こしてから叩く非常にシンプルだった。
「ライ、少し調べるわよ」
「了解、応援は必要か?」
「ミスティを呼んで欲しいわ」
メリナに通信して、メガロトータスをこちらへ動かしてもらい、ミスティがミストに乗ってやって来た
「ライ様、お呼びでしょうか」
「俺じゃなくてミアがね」
「ミスティ、このMBを調べるから手伝って」
「はい、分かりましたわ」
ミスティはミストを作った実績もあるため、MBの構造には俺たちの中で1番詳しいだろう
ミアとミスティに任せて、レオンと共にメガロトータスへ帰還した。
「レオン、お疲れ」
「グゥ(お疲れ)」
「装甲だけ、外しておくぞ」
「ガァ(お願い)」
パネルを操作してレオンの装甲を外していく
「お父さん、お疲れ様です。」
「ライハ、カズハ ありがとな」
双子はタオルと飲み物を持って来てくれた。
「ツヴァイとドライの方はどうなんだ?」
「仲良くなったよ」
「身体を洗わせてくれるよ」
「そっか、コックピットに乗れるまでもう少しだな」
「「 うん 」」
夕食までの間、双子とフィーネの相手をした トランプで遊ぶ程度だが神経衰弱は色々と鍛えれる
夕食の時間になるとミスティとミアが帰ってきた
「ライ、メリナ、後で話があるわ」
「分かった」
「うん」
「ライ様、ライハとカズハのお相手ありがとうございます。」
「ミスティに任せていたしたまには父親らしいことをしないとね」
「まぁ、それではそろそろ結婚式でも」
「それはこの旅が終わって王都に帰ってからにしないか」
「どこまでも焦らすのですね」
「もっとミスティのことが知りたいからだけど」
「ライ様」
「お兄ちゃん、ミスティお姉ちゃん以外の女はダメだよ」
夕食を食べた後、俺の部屋に集まった。
「ミア、ミスティ、何が分かったんだ?」
「まずはベースとなったMBに人工的に作ったコアを入れたって感じね」
「それだと、ほとんどオリジナルと変わらないんじゃないの?」
「メリナ、オリジナルの場合はコアとベースも1から作っていますよ」
「暴食といい、怠惰といい、元のベースよりも遥かに巨体だったな」
「ライ様、素晴らしい着眼点ですわ」
ミスティにすっごく褒められた
「ゴホン、全ての問題はコアにあったのよ 怠惰のコアには人間の髪の毛が残っていたわ」
「ってことは人工コアに人間を使った、結果肥大化したってことか?」
「巨体の方はまだよく分からないわ、人間をコアにしていること自体が禁忌なのよ」
「ミア、それって数千年前の王国崩壊の時のMBもか」
「そうよ、あの超大型MBは人の悪意の塊よ」
俺たちの旅には起動前の大罪MBの破壊も追加されるのであった




