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起動!!メガロトータス!!

雲ひとつない晴天の中、白いライオンは荒野を走っていた。


「ライ、レオンがそろそろ休みたいって言ってるわ」

「それはいいけど、地図もないし今どこにいるのか分からないんだが」

「仕方ないにゃー、シンクロメーターの画面を横にスライドさせる」


ミアの説明通りに操作すると


「地図が出たけど、色々と変わりすぎてないか?」

「そうよ、数千年前の地図だもの レオンのパーツを開発していた研究所の位置くらいは分かるわよ」


数千年前の地図では今の荒野は湿原だったようだ 地図を拡大や縮小していき、目的の研究所まではレオンの足であと数十分くらいで着く距離だった


「レオン、あと少しで目的地に着くからそこで休憩な」

「グゥー」

「大丈夫よ、お姉ちゃんもいるから」

「レオンはなんて?」

「ライが休憩せずに先に行かないか心配だって」

「心配性だな、少しは俺を信じてくれよ 相棒」


予定通り、研究所跡、今では遺跡と呼ばれているが目的地に辿り着いた。


「ミア、レオンはMLマシニングリキッドでいいんだよな」

「普段はね、この子 昨日ハイエナのコアを食べたから3日くらいは食べなくてもいいのよ」


MBは動物の世界と同じで弱肉強食の世界だ、人に飼いならされたMBはMLだけでMBのコアを餌に食べさせるなんて聞いたことがない


「レオンは特別なの、私はレオンの面倒を見てるから、デバイスに地図を送っておいたから」

「遺跡に潜るのは慣れているからいいけど」

「グゥ」

「大丈夫よ、お姉ちゃんがそばにいるわ」


トンガさんからの餞別のサンドイッチを食べてから遺跡へ向かった。

レオンがいた遺跡と似ている 今回は地図があるから迷うことはない

ライトで足元を照らしながら先を進む、所々劣化が激しい床があり、通った後、ボロボロっと崩れた

大きな扉の前に着いた。


「地図だとこの先なんだけど」


扉の周りを調べるがスイッチや開閉レバーのようなものは無く、ガッカリして下を向いていると服の中に入れていたペンダントが光っている ミアが言っていたことを思い出す。


「まさかな」


ペンダントを上へ掲げると扉が共鳴するように光、扉が開いた


「お袋が先祖代々伝わる物だと言っていたよな、ルーツを辿って見るのも面白いかもしれないな」


ライは扉の中へ入っていき先を急ぐ、扉の中には下へ続く階段があり、デバイスの地図を確認する。


「間違っていないな」


階段を降りていくのだが


「うぉ!どっせい!」


階段が老朽化で崩れだしたため、ライは下へ飛び降り、着地した。10mくらいの高さから飛び降りたのだが 


「あの高さから飛び降りたら足にヒビか折れるだろ普通」


あの注射のせいなのか? 数千年前の文字が読めるようになった以外にも他になにかあるのかミアに聞いて見るか


「それにしても移動型MB・・・・住めるから拠点型MBの方が正解じゃないのか?」


階段から飛び降りた場所の近くの通路を通り、ようやく目的地に着いた


「カメか?甲羅があるからカメだよな」


レオンよりも遥かに大きいカメ型のMBが起動前の状態でいた。

移動型と呼ばれるMBの共通点はまず武装がない、装備する武装が用意できないが正しい タイプによるが移動速度だ、空を飛ぶタイプはMBを収納出来る数が限られるし、燃費が悪い 地上だと多脚タイプ、水陸両用ならホバータイプなんだが 4本足のカメ 水陸両用だと思うがカメだよな

カメで驚いているとデバイスが鳴り出した。


「ライ、着いた?」

「着いたけど、カメだぞカメ」

「そうよ、資料送ったわ」


ミアから送られた資料に目を通す


水陸両用拠点型移動式MB:メガロトータス

全長380m、全高180m、背中のソーラーシェルでエネルギー補充が可能

レオンハート専用の格納庫があり、装甲の換装が可能になる

大型MB1体、中型MBを3体まで収納が可能

あとはお楽しみに♡♡


「ハートってなんだよ」


ライの叫んだが虚しくなっただけだった


「側面に扉があって中に入れるのか、頭の方にコックピットがあるんだな、居住区は後でいいかな」


資料を見ながら、頭の方にへ


「お尻の方に格納庫があるんだ・・・・お尻からしか出入りできない・・・だと 完全に排泄じゃん」


デバイスでミアへ連絡 ミアってどうやって連絡しているんだろ?


「ミア、中に入った」

「わかった、それよりもライ~いい人っていないの?」

「村では仕事が休みの日は遺跡に籠もっていたからな、同じ年のやつはみんな村を出ていったりして」

「だからあの村、若い人がいなかったのね」

「そういうこと、それに23歳は完全に出遅れだろ」

「そうでもないと思うわよ この旅の間に結婚相手を探しなさいよね」

「努力するよ」


手を繋いだこともデートしたこともないからな、それにお袋とトンガさんの奥さんくらいだよな、話したことがある女性って


「ミア、コックピットに着いたけど本当にコックピットなのか司令室じゃないのか?」

「ライ、船って知ってる?」

「ああ、知っているぞ」

「どんな、想像しているか知らないけど全体の指揮をする艦長と操舵手よ 操舵手がパイロットね」


ライの想像していたのはボートのような船だったので理解が追いついていない


「コックピットのところにペンダントを挿す場所があるからあとは勝手に起動するから」


ミアの雑な説明通りにペンダントを挿す場所を見つけてペンダントを挿した。


「ミア、起動した。」

「カメはレオンの意思を尊重するおじいちゃん的ポジションだから格納庫に来ておいて ペンダントは抜いて大丈夫よ」 

「了解」


ペンダントを回収してから格納庫へ向かう 居住区を抜けないと行けないようだ ついでに見ていくことにした。


「大浴場か、男女別になっているのか」


次に適当に部屋を開けて見る ベッドと机と椅子、シャワーとトイレは別だった。次に食堂へ

長い机と大量の椅子がある 50人くらいは座れそうだ


「う~ん、俺に必要か?」


他にも色々と施設があるようだが、格納庫へ向かう


「ライ、遅い」

「メガロトータスはまだ動いてないだろ」

「何言ってんのよ、すでに動いているし、傭兵ギルドのある街へ向かっているわよ」

「早く行くわよ、あの子が新しい装甲を着けたくてそわそわしているから」


今いる格納庫はレオン専用の格納庫ではなく、1つ上の階にあるらしい エレベーターに乗ってレオンの元へ向かった
















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