砂漠のピラミッド
次の遺跡に向かう道中、ミアに帝国で開発された大罪MBの話をした。
「なるほどにぇ〜、悪食じゃなくて暴食だったのね」
「残りは6体、暴食が暴れたせいで帝国内はめちゃくちゃらしいぞ」
「過去にも幻獣型を作ろうと考えた人間がいたわね、勘づかれた幻獣型に潰されたけど」
幻獣型は空想の生き物や神話の生き物の姿をしたMBで出会うことはまずない、出会っても戦うと圧倒的な戦闘力があるため、返り討ちにあう 何よりも知能が高い
「その幻獣型って?」
「ビャッコ型だったらしいは当時の記録によると」
西を守護する白い虎、東に青龍、南に朱雀、北に玄武がいると言われているが
「幻獣型には関わらない方がいいわね」
「そうだな」
砂漠を進んでいくと、過去の文献にあったピラミッドが見えて来た
「ミア、あれってピラミッドだよな」
「そうよ、あそこの地下に研究所があるのよ」
アレクはピラミッドを見てはしゃいでおり、フィーネはため息をついていた
子供のような父親と母親のような娘みたいな感じだ
「アレク、ここのセキュリティは異常過ぎるほど厳重だから勝手に行動しないように」
アレクはミアに忠告されている
ちなみにこのピラミッドは昔は観光地として使われていたようだが、王国の崩壊とともに観光地としては使われなくなったようだ。それにしても観光地の地下に研究所って
メガロトータス館内に緊急事態のランプが付いた色は黄色で警戒するレベルだ
「ライ、メリナ、ミスティ、出撃の準備だけしておいて、現在ピラミッドは盗賊の本拠地に使われているわ」
メガロトータスからの情報では50人規模の盗賊、全員がMB乗り、MBは砂漠という環境に適したサソリ型がほとんどだ
「近接戦闘で行くか」
「ピンガーの長距離ライフルからガトリング砲に換装しておくね」
「ミストのリハビリも終わっていますし、ちょうどいい訓練相手ですわ」
「レオンはレオンに任せよう」
3人で格納庫へ行き、それぞれ準備をする
「レオン、アーマーはどうする」
「グルㇽㇽ(ライトニング)」
「分かった、被弾はするなよ」
俺の操作技術もあるがレオンの場合はほとんど勝手に動いている 前に出過ぎる時が多いため、そこは俺のフォローが入る
レオンのアーマーをライトニングアーマーへ換装した。
「3人とも、そろそろ出撃よ」
メガロトータスはピラミッドから6キロ地点に着き、俺たちは出撃、レオンの速度は今まで以上に速く、ピンガーとミストを置き去りにしてしまった。
6キロの距離を一気に詰め、サソリ型を2対のブレードで切り裂いていく
15体ほど倒した後にピンガーとミストが追いつき、乱戦が始まる
奇襲のような形で盗賊団は敗北し、生き残った物は砂漠の中を逃げっていった
「お兄ちゃん、レオン速すぎるよ」
「追いかける方も大変ですのよ」
「レオンが新しいアーマーにはしゃいじゃって」
「ガゥ(ごめんなさい)」
「レオンも反省しているからいいけどね」
「ライ様もレオンをちゃんとしつけないといけませんよ」
メガロトータスへ帰還した
レオンには後でちゃんと言っておかないと、俺もライトニングアーマーの性能が気になっていたけど




