雨に紛れる
明けましておめでとうございます。
作戦当日、夕方から大雨が降り出した。
「ライ、明日の朝には晴れるわよ」
「タイムリミットは朝までになるな」
ライとミアはレオンの格納庫で話をしており、今回レオンが装備する物こ話も
「ミア、レオンはなんで靴下なんて履いているんだ?」
「街中を歩くでしょ、歩くとレオンちゃんの爪が道路に食い込んだりして朝になればバレるのよ」
「だから靴下で爪をカバーしているんだな」
「それと消音効果ね、歩く音を少しでも軽減するためよ」
レオンを見ると「どう、似合ってる?」と言いたそうな顔で唸ってこちらを見ている
「レオン、似合っているぞ」
「グルゥ」
「アレクが先に向こうで待機しているわ、学者ってみんなあんなのしかいないのかしら?」
「趣味が仕事になった感じじゃないのか?」
「そういうもんなのね」
そして、時計の針が24時になり 作戦が決行された。
メガロトータスから発進したレオンはゆっくりと街の中に入り、目的地まで歩く
「足音がしないな」
「だから靴下なのよ、爪が武器として使えなくなるのが欠点だけどね」
街の中央の遺跡へ辿り着き、中へ入る もと研究所であり、レオンやピンガーの装備を開発していた場所のため、レオンくらいの中型なら問題なく入れる
「ライくん、こっちだ」
アレクと合流し、遺跡の最奥を目指す
「へえ、これがこの施設の地図なのか」
「この辺りは仮眠室しかないわ、この先にMB用のエレベーターが隠しているわ」
「電力がないから動かないだろ」
「全ての研究所は地熱発電でエネルギーを作っていたのよ、それに予備電源も生きてるはずよ」
何もない壁にライがペンダントをかざすと壁が開いた
「ほう、凄い」
「これで驚いているとこの先もっと凄いことが起こるわよ」
「それは楽しみだね、ミアくん なんで開いたのか説明をしてくれないか?」
「仕方にゃいわね〜全ての研究所は職員と王族なら自由に出入り出来ていたの ライの持っているペンダントが鍵で 鍵と王家の血筋にしか反応しないから ペンダントを盗んでも無駄なのよ」
「ライくんの血を抜いて使うのは?」
「それもダメよ、生体情報が必要になるの 鍵と生きている王族の血筋が必要になるのよ ライかメリナを人質にするのと鍵を持っていないとダメなのよ」
「ハードルが高いね」
「それほどの軍事機密が隠されているのよ」
壁の中へ入っていき、真ん中で止まると今、いる部屋全体が下へ動き出した。
やがて止まり、いつものレオンの装甲が置いてある部屋の扉の前に到着した。
「ミア、いつもより到着が早くないか?」
「今回は王族専用ルートを使ったの、いつもと違って時間がないでしょう」
「そういうことか」
ペンダントをかざすと扉が開いた
「アレク、ゴールだ」
「ライくん、とりあえず僕は写真を撮ってくるから」
アレクは興奮気味で部屋の中へ入っていった
「ライ、早くレオンの装甲を確認しましょう」
「そうだな」
今回見つけたのは後ろ足と腰回りの装甲だった
「コマンダーアーマーの追加パーツね 6連装マルチミサイルポッドと4連装マルチミサイルポッド×2よ 自動追尾型のミサイルだから殲滅戦なら楽になるわ」
「ミサイル1発のお値段ってお高いのでしょ?」
「今ならなんとメガロトータスで生産出来るからタダよ お安いでしょう〜」
「それはお安いですね〜」
俺とミアがコントをしているとレオンは早く装備して、欲しそうに唸っている
「ごめん、レオン 今すぐ装備するから」
操作パネルで追加パーツをレオンに装備した
「アレク、こっちは終わったぞ」
「いや~楽しめた〜 次の遺跡も楽しみだ」
急いで、メガロトータスに帰還することにした 開けた扉を閉めることも忘れていない
遺跡から出ると雨足は弱くなってきていた。
メガロトータスに帰還し、逃げるように街から出発した。
帰還後、アレクと大浴場へ
「ライくん、今まで行った遺跡の話と場所を教えてくれないかい」
「それはいいけど、話が長くなるぞ」
「ハッハハ、望むところだ」
メガロトータスは砂漠へ




