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初陣そして

レオンが遺跡から這い出たあと吠えた


「あの子もようやく窮屈な場所から出れたからねぇ」

「何千年も遺跡の中で寝ていたからな」


外はすでに薄暗くなっているが村の方が異様に明るい


「おい、村が燃えている レオン」

「ガオーーーー」


レオンは村へ向けて走り出した。レオンはライの気持ちや感情を読み取り急ぐ


「にゃー、野良MBが3体 ハイエナ型ね」


MBには昆虫型や動物型、恐竜型、幻想型があり幻想型は伝説のMBや幻のMBと呼ばれている

端村でも月に1回、ハイエナ型が来るくらいで毎回トンガさんが村唯一のカマキリ型MBで追い払っているが今回は3体で分が悪すぎる

それに今日は畑を耕すとかで鎌の部分が鍬に換装しているため戦闘能力がない


「レオン、相手はハイエナ型3体 初陣だ覚悟を決めろ」

「グルゥ」

「任せろって言っているわ」


カマキリ型MBはひっくり返り、起き上がれない 絶対絶命のピンチの時 レオンのテイルブレードがハイエナ型の1体を斬り裂いた。

ライはスピーカーを使い呼びかける


「トンガさん、無事か?」

「なんとか無事だ、お前ライなのか」

「あとは俺に任せてくれ」


ライはスピーカーを切り、操縦桿を握る

ハイエナ型MBは野良の中でも数が多く、サイズは小型だ レオンとの大きさの差があるが数が多いと連携をとって攻撃を仕掛けてくる

ハイエナの攻撃はレオンと同じ爪と牙、小型サイズの特徴、初動の速度が早く小回りが効く


レオンの前足の爪の攻撃は避けられ、すぐに反撃がくるがレオンも回避する。


「ミア、どうすればいい」

「テイルブレードは30mは伸びるわ」


約レオン1体分の長さに伸びるそれでも当てるのは難しいだろう


「それとレオンに戦闘の経験を積ませてあげて、学習して強くなるから」


MBには知能があるのは確認されているが学習して強くなることは初めて知った


「ライ、パネルを見なさい 攻撃が当たらないからってあんたの焦りがレオンにも伝わっているのだからシンクロ率が低下しているわ」

「でも早くしないと火の手が村全体に広がってしまう」

「まず、深呼吸 ライが大切だと思う物はこの子にとっても大切な物なの 私にとっては可愛い弟と子分なんだけど」

「ありがとう、ミア 落ち着いたよ レオン力を貸してくれ」

「ガォォォーー」


パネルのシンクロ率は40%から80%になっていた。ハイエナの攻撃を躱し、ブースターを使い一気に距離を詰め腹を牙で喰い破る レオンの牙がハイエナのコアに刺さり機能を停止する。

最後の1体は逃げようと走りだしたが遅かった。レオンのテイルブレードが後ろ足を切断し、逃げることができない。

レオンは逃げられなくなったハイエナのボディを爪で切り裂き、コアが顕わになる そしてレオンはコアを喰らう 弱肉強食の世界がMBにあるのかと思わせる瞬間だった。


「ライ、この子は特殊なMBなの」

「初めて見た時からそんな予感はしていた。」

「そう」


食事に満足したレオンは村へ引き返した。村に着いた時には火事は鎮火しており、村長の話しだと怪我人も死者もいなかったようだ


「ライ、さっきは助かった」

「トンガさんには日頃からお世話になっているので」

「あのMBは?」

「機体名はレオンハート、遺跡で見つけました。」


それから村の人たちから感謝された。家に帰り、荷物の整理を始めた、ミアも手伝ってくれているのだが猫の体だからな


「ちょっと、ライ」 

「どうした」

「このペンダント」

「それはお袋がいつも付けていた物だよ」

「ライ、これは鍵よ あなたが身に着けていなさい」


ライはペンダントを着け、首からぶら下げた、鞄の中には着替えや食料、ライトやその他色々と詰めていった


「ライ、準備は出来た?」

「いつでもいいぞ」


村は村でも電気もガスも通っているし、ここで暮らしていてもいい生活はできる。それだけじゃダメなんだ、男はロマンを求める生き物なんだよな 


家を出てから今まで暮らしていた家に感謝を込めて礼をする。


「おい、ライ」

「トンガさんに村長」

「ライ、村を出るのか?」

「はい、相棒に出会えたので世界を見て回りたいので」

「ライ、行って来るといい ここはお前の故郷だ 近くに来たら顔を合わせる見せに来たらいい」

「ライがいなくなるのは寂しくなるな、持ってけ餞別だ」


トンガさんに押し付けられるように紙袋を受け取る 中はサンドイッチだ 奥さんに作ってもらったんだろうな


「ありがとう、奥さんによろしく」


村の外に出るとレオンが寂しそうにお座りして待っていた


「待たせてごめんな」

「ガゥ」

「行こうか、相棒」


レオンのコックピットに搭乗し、レオンは走りだした


「ミア、遺跡に行くか傭兵のライセンスを取りに行くかどっちがいいかな」

「ライ、所持金は?」

「200ドルちょっとかな」

「なら、遺跡で寝床を確保してからの方がいいわ、ライセンスの登録料に150ドル必要よ」

「遺跡からだな」


レオンは快調に走っており、空を見ると綺麗な青空が広がっていた










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