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スラムの遺跡マニアの考古学者

目的地の街に到着した。ミスティは双子の面倒を見ながら観光、トッドとナリーは食料の調達、俺とメリナは擁壁ギルドで情報収集だ


「情報を整理するか」


これまで集めた情報をメリナと整理する


「街中にMBを入れることができない、遺跡は観光地で誰でも入ることができるくらいか」

「この街の子供でも知っている情報くらいたね」


遺跡がある場所が街の中心にあり、夜でも人が多いため、子ガメでも入るのは難しいだろう

強行手段をしてしまうとお尋ね者だ、協力者を集めるしかないな


「メリナ、遺跡マニアの考古学者に会いに行くか」

「私はパス、お兄ちゃん頑張ってね」

「え」

「頭が硬そうで臭そうだもん」


研究職の人間はだいたい没頭して風呂に入らない、身だしなみはだらしない、金が無い 女性からしたら近づきたくない


「俺だけで行くよ」

「私はお姉ちゃんたちと合流するね」


メリナは傭兵ギルドから出て行った。悪食戦以降、ミスティとメリナの仲は改善され、ミスティの母性にナリーもお母さんと呼んでしまう


ライも傭兵ギルドを後にして、遺跡マニアの考古学者が住んでいると言われる場所へ向かう、歩いていると周りの景色が段々と荒れ果てていき、スラム街に着いた。


スラム街へ歩むと周りからの鋭い視線がするが気にしない、気をつけるとすればすれ違う人間だ、こういう場所にはスリが多い

スリに警戒しながら、情報にあった遺跡マニアの考古学者の家?家に着いた。見た目はボロボロでインターフォンは壊れている ドアをノックすると


「は~い、どちら様ですか?」


双子と同じ歳くらいの茶髪でツインテールの女の子がでてきた


「家の人はいるかな? 遺跡の事で話をしたいんだけど」


女の子は家の中に戻っていき「お父さん、お客さま」家の外まで声が響いている

そして家の中からボサボサ髮で着ている服は汚れてヨレヨレ、臭いもする


「君かね、遺跡の話がしたいというのは」


何故か好感触だった、家の中に連れ込まれた。


「僕はアレク、こっちは娘のフィーネ」

「俺はライディース、傭兵をしている」


自己紹介が終わり、本題へ入る


「数千年前に滅んだトゥルーク王国の遺跡を巡る旅をしているんだ」

「トゥルーク王国‼ ぜひ詳しい話を」


アレクは信用できそうな人だったため、俺の話をした、もちろんレオンハートの話もだ


「失われた王国に伝説のMB、遺跡は研究所だったのか 予想通りだ」

「伝説のMB?」

「色々と文献はあるけど『白き獅子、目覚めし時、止まった時間が動きだす』とか他にも色々あるよ」

「ミスティも言ってたな」


アレクは立ち上がり、何か決心をしたみたいだ


「ライディースくん、僕も旅に加わるよ」

「お父さん、この家はどうするの」

「あ・・・・・考えてなかった」

「それにお父さんはズボラな性格だし、共同生活をする中では1番の問題になるよ」


フィーネはとてもしっかりした子供だった


「フィーネちゃんも一緒に来たらいいよ、部屋なら有り余っているし 同じ歳の双子もいるから」

「じゃあ、私も行く 私がいないとお父さんダメダメなんだから」

「荷物は少ないからすぐに行けるよ」


アレクは荷物をまとめに向かい、フィーネと2人っきりになった。


「部屋に着いたら、お父さんをお風呂に入れてくれない?それと散髪も」

「任せて、よくやってるよ」


フィーネも自分の荷物をまとめに部屋出ていき、メリナに迎えに来るように連絡とミスティにアレクとフィーネの服を頼んだ


数十分後、ボストンバッグ1つだけのアレクと自分の体より大きいリュックを背負ったフィーネが戻って来た


「じゃあ、行こうか」

「お父さん、これからお世話になるんだよ」

「挨拶は着いてからにしよう スラム街の外に迎えが来ているから」


着いた時と同じ様に監視されているような感じでスラム街の外にいるメリナと合流し、メガロトータスへ

トラックの荷台には俺とアレクとミスティが買い物したであろう袋や包紙がいっぱいある


「遺跡にMBを持ち込む方法か」

「雨の日の深夜かな 雨の日なら店は早めに閉まるからね」


雨の日が来るまでしばらく滞在かな


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