表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/46

レオンの泡沫の夢

目的地の街まで時間がまだあり、レオンが洗って欲しいと駄々をこねたため、双子と一緒に洗うことになった。


「レオン、気持ちいいか」

「ガゥ」

「極楽だって」


ブラシで装甲を綺麗に磨く、仕上げは子ガメがやるのだが悪食との激戦をして全員無事だったから感謝を込めてライはレオンを磨くのであった


「レオン、おーいレオン」

「寝ているわよ」

「MBも寝るんだな」

「寝るわよ、機械生命体なんだから」


レオンは気持ちよく眠っており、双子も疲れて眠っている


「ミア、俺はライハとカズハを部屋へ連れて帰る」

「了解、私はレオンちゃんの寝顔を見ているわ」


ライは双子をカズハを背負い、ライハはお姫様抱っこをしてレオン専用格納庫を出ていった。



「おーい、レオン、見てくれ俺の息子だ」

「グルゥ」

「全然似ていないって、妻に似たんだよ」


レオンは夢の中で昔の出来事を相棒だった第1王子が生きていたころの記憶を見ていた。

第1王子アルウィン・トゥルークが抱いている赤ん坊はアルウィンの髪の色とは違いブロンドヘアだ


「ガゥ」

「レオンにこいつの名前を決めて欲しいんだ、妻にも承諾してもらった」

「グルゥ、ゥゥゥ」

「ウィンか、俺の名前を取っただけだろ」

「グルルル」

「女の子なら真面目に考えたって、じゃあレインでいいか」

「グゥオ?」

「レインに決定だ」


月日が流れ、2年後 レオンの装甲は作られ、通常形態になり、レオンの弟、妹が開発された


「レオン、大事な話がある」


いつも陽気なアルウィンが今日に限ってはとても真剣だ


「グルゥゥゥ」

「ああ、戦いが近い それとレオンは戦いに出れないんだ」

「ガォォ」

「怒るなって、レオンはアーマーの換装によって能力を発揮できる優秀な機体なのは知っている 黒狼相手にアーマー無しで戦ったときはヤバかったけどな」

「グルゥ」

「俺も悪かったって、面白いやつがいたからスカウトしたかったし」

「グルゥ」

「あ、そうだな、話が脱線していたな 対超大型MB用の装甲が出来ていないんだよ お前、コマンダーアーマーのフル装備は重くて嫌いだろ あれ以上に重くなるんだぞ」

「ガゥ」

「だから、俺がジャガーに乗って出る、あとのことは弟と妹に任せている」

「ガゥガゥ」

「レインはどうするんだって?弟に託したあいつなら信頼できる。妹だと溺愛してまともに育たない気がするし」

「ガゥ」

「お前もそう思うか」


アルウィンの雰囲気が変わる  


「レオン、次に弟か妹が来る時は言う事聞いてくれ」

「グル」


レオンは気づいてしまったがアルウィンの意志を尊重してやりたいと思い何も言わなかった。


それから半年後、アルウィンの弟と妹 第2王子エルヴィン・トゥルークとオルドリン・トゥルークがやって来た


「レオン、お兄様は戦死しましたわ」

「兄上のおかげでこの国は助かったけど、周辺諸国がこの国を狙っていて、これからは大きな戦争しかない」

「グゥゥゥ」


レオンは覚悟をしていたが


「レオン、これは兄上からの遺言でありトゥルーク王家全員で決めたことなんだ レオンとミラージュを未来の子孫のために封印する。」

「ガゥ」

「大丈夫ですわ、あなたの封印を解けるのは私たち、トゥルーク王家の血とミアがいないと解けませんし、あなたの装甲も各地の研究所の奥深くに隠して置きますわ ミラージュの方はトゥルーク王家の血だけでいいようにしていますし、ここよりも遠くにすでに封印していますわ」

「グルルㇽㇽㇽ」

「レオン、君の記憶も封印するからね 徐々に思い出すようにしておくよ ミア、頼んだ」

「レオンちゃん、大人しくしておくのよ」


今のレオンが見ていた過去の記録は途切れた


「グルゥ」

「起きたの?レオンちゃん」

「ガゥ」

「アルウィン 記憶を思い出したのね ライディースはアルウィンの子孫よ、メリナはオルドリンの子孫ね、エルヴィンの子孫にはまだ出会えていないわ」

「グルㇽㇽㇽ」

「世界は本当に変わったわ だから私たちもちゃんと見ないとね」



 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ