使い所が難しい装甲
朝、食堂で朝食を食べているとミスティがやって来た、その後ろには双子の子供が付いてきている。
「おはようございます。ライ様」
「おはよう、ミスティと・・・・・」
「あなたたち、お父様にご挨拶を」
「おはようございます。お父さん ライハといいます」
「おはようございます。お父さん カズハです。」
双子、姉の方がライハ、弟の方がカズハという名前なのが分かったのだがお父さんか 子供がいてもおかしくない年齢だしな
「2人とも席に座っていてね 朝ごはんを持ってくるから」
ミスティは朝食を取りに行った。双子は俺の方を見ている 警戒されているのか恐がられているのか
「2人とも残さずに食べるのよ」
ミスティは双子の朝食を持って来てから自分の朝食を取りに戻った。
双子はいただきますをしてからサラダを食べている。トマトやにんじんが入っているが好き嫌いはないようだ
「好き嫌いがなくて偉いですわ」
双子は黙ってもぐもぐと食べ続けている。朝食を食べ終えた俺はレオンのいる格納庫へ向った
「ミア、双子のことは分かったか?」
「色々と分かったわよ まずはあの村が今でも古い風習があるってことね」
「古い風習ね〜」
「双子は不吉の象徴になっていることね。あの子たちの両親は頑張っていたようだけど迫害ね」
「野良の餌にして自分たちの手を汚さないってことだな」
「人間が一番残酷なのよ」
「心の傷は時間が治してくれるだろうな、ミスティが母親代わりになっているから」
「ライが父親代わりね、ライなら大丈夫だと思うわ」
「朝からメリナを見てないけど知らないか?」
「メリナならシュミレーターを使っているわ、あの子にはあの子で思う所があると思うわ」
レオンの格納庫から離れ、ミスティの部屋へ
「ミスティ、入るぞ」
部屋に入るとミスティは双子に文字を教えている。
「教養は必要ですから」
「そうだな」
「お父さん、お母さん、私たちはここにいていいの?」
「僕たちの側にいてくれるの?」
ミアから聞いた通りだった、ここで突き離してしまう選択肢はない
「ライハとカズハはもう家族なんだから、仕事の時以外は側にいてあげれるよ トッド、ナリー、メリナもいるから何かあれば頼るんだよ」
2人の頭を撫でると、2人の顔は笑顔になった
「ライ、目的地よ」
「分かった」
「お父さん、猫ちゃん 喋るよ」
「ライハ、ミアって名前なんだ MBなんだよ」
「お父さん、どこに行くの?」
「遺跡に行くんだ」
2人の目が輝いている
「ちゃんと言う事を聞けるか」
2人は頷き、連れて行くことにした、レオンのコックピットないに子供2人くらいは乗れるスペースがあるから問題はない
「ミスティ、野良とか盗賊が現れるかもしれないから警戒だけ頼む」
「はい、ライハ、カズハ お父さんの言うことを聞くのよ」
「「 はい 」」
今回は俺とレオン、ミアと双子で遺跡に行くことになった
「お父さん、ライオンさん、大きいね」
「レオンって呼んであげてね」
「レオン、カッコいい」
「グルゥ」
「ありがとうだって」
カズハはMBに興味がありそうで、ライハはレオンのコックピットから見える景色に興味があるみたいだ
「ミア、生体反応わ?」
「ないわ、このまま直進ね」
直進して進むと大きな扉の前に着き、ペンダントを掲げると扉が開き中へ進んだ
「お父さん、なんで開いたの?」
「このペンダントが鍵になっているんだ、それとお父さんしか使うことができないんだ」
「お父さん、凄い」
ライハとカズハが興奮している レオンが動くから大人しくするように言い聞かせた
「ミア、あのアーマーは?」
「あれはサイレントアーマーよ、夜戦、電磁戦が得意な装甲よ 光学迷彩も使えるわ」
「使い所が難しい装甲だな」
「私もそう思うわ」
「降りるぞ」
1人ずつ、落ちないようにして降ろしていく 降ろし終えるとレオンは定位置に移動し、操作パネルを使いサイレントアーマーを装備させる。
「レオン、かっこいい」
「グル」
「ありがとうだって」
ここの遺跡はそこまで規模が大きくない、ピンガー用の装備は置いてないため子ガメたちの出番はなかった
「2人とも、帰るぞ」
「「 はーい 」」
行きと同じルートでメガロトータスへ帰還した。
サイレントアーマーの詳細は次回