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萎縮する3匹の豚

俺とメリナは愛機に乗って闘技場へ来ていた。

控え室で時間を待つ


「お兄ちゃん、私たち今日1番最初の試合みたいだよ」

「だから朝、早いのか」

「いつもなら、ベッドの上でお兄ちゃんに抱かれてる時間だよね」

「その言い方、色々と問題があるぞ メリナが抱きついているが正解だからな」

「あんたたち朝からお盛んね〜」


いつの間にかミアがいた


「あれ、ミアどこにいたんだ?」

「レオンのコックピットに居たわよ」

「ミア、今日の対戦相手ってわかる?」

「ハッキングすれば分かるはずだけど、さすが王都ね、硬すぎて時間が掛かり過ぎるわ」

「そろそろ試合時間だから、メリナは準備しておこうな」

「ミア〜お兄ちゃんが子供扱いする」

「朝から仲が良いわね まったく」


アナウンスが鳴り始めたため、機体に乗り、闘技場の方へ


「お待たせしました!! それでは第1試合 昨日の試合は凄まじかった、あのピーチボーイが負ける結果になるとは今日はどんな試合を見せてくれるんだ トゥルーク兄妹の入場だ」


レオンは機嫌良い見たいで軽やかに歩いて登場、ピンガーもレオンと同じように歩いて登場した。


「続きまして、こちらは3兄弟だーーー、カモン、トンブラザーズ」


重火器を装備したイノシシ型MBと軽装のブタ型MBが2体が入場した。


「兄妹VS3兄弟の試合だーーーそれではレディーーーーーーーゴーーーーーー」


朝からとてつもなくうるさい実況で試合が始まったがレオンが吠えただけで相手のMBは萎縮してしまい戦意喪失してしまった。パイロットの方は無理やり戦わそうと操縦するがMB側が拒絶しているため 戦わずにして勝利してしまった。


試合が終わり、賞金を受け取るのと俺宛の小包みを受け取った


「お兄ちゃん、それは?」

「俺宛なんだけど、危ない物ではないな」


メガロトータスに帰還してから小包みの中を開封すると、何か伝承のコピーが入っていた。


「王の器、白き獅子従えし者、真の王 なにこれ」

「レオンのことだろ、ミア」

「そういうことよ、でもね 真の王はライのことよ」

「数千年前の王家の血の話だろ」

「伝承って語り継がれるから伝承というのよ、実際に伝承通りになっているでしょ」

「俺は王にはならない、辺境で村でも作って暮らしている方がまだいい」

「そうだね、お兄ちゃんと結婚して子供は3人欲しいな」

「メリナ、兄妹じゃなくなっているぞ」


実際、メリナとは兄妹ではないし結婚か 男は20歳、女は18歳が結婚の適正年齢とか言われているが


「お兄ちゃん、お嫁さんは何人でもいいよ」

「王国だと重婚は認められてないぞ」

「帝国なら貴族か皇族なら大丈夫だよ」

「メリナは追われている身だろ」

「そうだった」


小包みの底に手紙があったがメリナとミアには教えていない

昼食後、メリナは泳ぐといい、ナリーを連れてプールへ向かい、トッドは新作の料理を考えるといい厨房へ


「で、ライはレオンの所にいるの?」

「ここならメリナにバレないだろ、これだよ」


手紙をミアに見せた。ミアも驚いたような顔をしている。


「内容は?」

「今から読む」


拝啓、ライディース様


私は霧の仮面と呼ばれているMB乗りです。明日の試合を楽しみにしておりそこで賭けをしませんか。

私が勝てばあなたを貰います。あなたが勝てば私の身をあなたに捧げると誓いましょう。


明日、お待ちしております。


「霧の仮面は女なのね、あとは書き方が丁寧すぎるから王女とか貴族辺りじゃない?」

「王国には貴族はないぞ、第1王女か第2王女のどちらかだろうな」


第1王女ミスティは20歳だったような、第2王女は13歳で腹違い 1人目の妃が病死したあと数年間空けてから今の妃を娶ったって話だったな


「霧の仮面は第1王女だろうな」

「私もそう思うわ」

「相手はバランスタイプの機体なんだろ」

「過去の映像から見て、レオンとピンガーの中間みたいな感じよ」

「ミア、明日はストライカーアーマーで行く それと合体を使うことも視野に入れておいて欲しい」

「それは分かったけど、勝つの?」

「勝つよ、メリナが少し恐いけど」

「大丈夫よ、きっと」


レオンの装甲をノーマルアーマーからストライカーアーマーに換装する。


「レオン、付け心地はどうだ」

「ガォ」

「問題無いみたいよ」



その日の夜、王城では


「お父様」

「どうした、ミスティ」

「謝っておかないといけないことがあります。」

「何をだ」

「明日、結果しだいで王城から出ていきます。」

「結果、どういうことだ」

「お父様、付いてきてください」 


2人は無言で歩き、王城の地下へ着いた


「このMBは」

「この子は私が秘密裏に作り上げたMBです。」

「ミスティ、お前が霧の仮面だったと」

「はい、明日 レオンハートと一騎打ちをします。私が負ければ彼に嫁ぎますので」

「いつまでも結婚をしないと言っていたのは」

「理想の相手が居なかったからですわ」

「ミスティが勝てばどうなる」

「彼をこちらへ引き込みますわ」

「そうか、決意は固いのだな」

「はい」

「ならばいい、これからは自分の人生を歩むのだ 幸い、お前に弟が産まれる予定だからな」

「それは本当ですか」

「出産は来週だったな」

「どうりで、しばらく見ないと思っていました。」


オードランはMBを見上げている


「ミスティ、勝算は」

「分かりません、相手は伝承にあった王の機体だと思われますので」

「王の機体、王の機体とな」

「はい」

「フッハハハハハ」

「どうかされたのですか?お父様」

「いや、数千年前の伝説のMBを気づいたら見ていた、気づけなかったおのれを笑っているのだ」

「ミスティ、見応えのあるいい試合を見せてくれ」

「仰せのままに」





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