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酒場通り

作者: 考える人













なんだかんだの友情が

俺たちには、確かにあった

浅く長い付き合いってのも

悪くないなと感じてる


ほんのちょっと前だけど

とても昔の話さ


最初で最後の感謝を

ここで、あんたに捧げようか



ほんの少しの間だけ

スポーツに情熱を注いだ青春

自慢話にゃならないから

笑い話にして、聞かせてあげる


朝と夜に、別々の顔があって

たまにそれが逆転して


たまにそれが逆転したまま

長い間、戻らなくて

どっちかの顔が出しゃばったまま

朝も夜も、戻らなくて


そんなこんなの結果だろうか?

数年の付き合いに、さらっとピリオドが打たれたのは

『今のあなたは好きになれない』

その理由には、納得だけれど


恋の切なさもあるだろうけど

それ以上に何かが悲しい

僕は今、どんな顔してる?

なぁ、誰か…教えて



すべてに嫌気が差したっていうのは

あぁいう奴のことをいうんだろう

頭の中で、誰かが呟く


もう一人の俺なのか

自分で自分を慰めたいのか

そう思った次の瞬間

あんたの顔が、パッと浮かんでた


手当たり次第の話題

当たり障りのない会話

それでも、声に暗いトーンを加えたのは

隠しきれない弱い自分


『今日はビール、頼まないのか?』

そんな疑問が浮かんできて

頭の中をグルグル回る

あんたは適当な相づちを打つだけで

なるべく、俺と目を合わさないようにしてる


いつもと違う俺に気付いて

いつもと同じ態度でいたいのか?

そんなことを望んじゃいない

心の叫びを聞いてほしい


酔っ払わずに店を出たあんた

珍しいものを気分だよ

それじゃ、ここでな


なんだかんだの友情が

俺たちには、確かにあった

浅く長い付き合いってのも

悪くないなと感じてる



なんだかんだの友情が

俺たちには、まだあるんだろう

悪くないなと感じているよ

少なくとも、俺は













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