楽園の幻想曲 ~ Girl who doesn't know love
天涯孤独の青年、桃瀬逢河。 彼は、自身が見る夢を操作できる。
彼が見てる夢は全て、家族について。
両親と祖父母とご飯を食べたりボードゲームをしたり。夢の中でだけ、逢河は家族団欒していた。
しかし、夢の中で、母の顔だけは分からず、声も知らない。だが、母親は逢河が生まれたのと同時に亡くなっている。
母の顔と声だけは分からないものの、逢河は夢の中でだけ家族と幸せに過ごしていた。だが目覚めればその夢は終わる。
しかし、ある日、夢の中に、自分と同じ髪色、自分と同じ目の色をしている少女もいた。
少女は逢河を見るなり、
「やっと逢えたね、お兄ちゃん」
と言った。逢河はこのような少女を夢の中に出そうとしたことはなく、天涯孤独故の、無意識に想像していた妹図という仮定を立てた。
しかし次の日のバイト帰り、背後から声が聞こえた。逢河は振り向いた。
すると、夢の中にいた少女が目の前の現実世界にいた。
理想
2021/05/23 15:04