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月の恋人 ー人形ー  作者: 楓海
7/13

 楽しんで戴けたら嬉しいです。

 ここは何処?


 ワタシは人形で老人と暮らしていた。


 老人は寝台に横たわっていてワタシを見詰めていた。


 涙を流しながら眼を閉じ、老人は息を引き取った。


 ワタシは叫んでいた。


「京介ーーーーっ!! 」


「ミューズ!

 ミューズ!

 起きて! 」


 眼を開けると京介が心配そうにワタシの顔を覗き込んでいた。


 ワタシは京介の顔に手を触れた。


「京介? 」


「とても、うなされていたよ

 どんな夢をみていたの? 」


 ワタシはまだ混乱していた。


 起き上がろうとすると頭がとても痛い。


「いたたたた………………」


「頭痛いだろ?

 今、水を持って来るよ」


 ワタシは京介の寝台に寝ていた。


 京介は水の入ったコップを持って来てくれた。


「お酒なんて飲まさなければ良かった」


「ワタシ、どうしたの? 」


 京介は急に下を向いて、声を上げて笑い出した。


 笑いながらワタシの身体を少し起こして、水の入ったコップを渡してくれた。


「傑作だったよ

 京介、もっと飲みたいって言ってグラス(かか)げたと思ったら、ゴンてテーブルに思い切り額ぶつけて、そのまま寝ちゃったんだ」


 京介はワタシの前髪を寄せて額を見た。


「あー、やっぱり少しこぶになってる」


 そしてまた、クスクス笑い出した。


 ワタシはちょっとだけムッとして言った。


「そんなに笑わなくても…………………」


 京介は笑いながら言った。


「罪が無いなあって思って」


 京介は急に真顔になった。


「さっき、どんな夢見たの?

 とても、うなされてた」


 ワタシは(うつむ)いた。


「とっでも哀しくて、本当になったら恐いから言いたく無いな」


 京介はクスッと笑ってワタシの髪に口唇を押し付けた。


「それならそれでいいよ

 恐い夢は忘れるのが一番」


 ワタシは京介がくれた水を飲んだ。


「ねえ、少しずれてくれる? 」


 京介が言うので、ワタシは寝台の端に寄った。


 京介は空いた処に脚を載せてワタシの肩を抱いてくれた。


 暖かい。


「ねえ、明日の夜は買い物に行かない? 」


「買い物? 」


 ワタシは京介の横顔を見詰めた。


 京介はワタシの方に顔を傾けて微笑んだ。


「ミューズの服を買いたいんだ」


「ワタシの服? 」


「今日、ミューズに似合いそうな可愛い服売ってる店見付けたんだ

 嫌かい? 」


 京介は心配そうな顔でワタシを見詰めた。


 ワタシは満面の笑顔で言った。


「行くっ!

 いたたたた……………」


 背筋を伸ばしたら頭に響く。


 京介はまたクスクス笑って言った。


「あんなに一気に飲むからだよ

 女の子は一気飲みしてはいけません」


「はい」


 ワタシは自分のおでこを撫でた。


「頭痛いの治まったら、ご飯食べよ

 オレお腹空いて死にそう」


「ごめんなさい」


 ワタシは肩をすぼめた。









 読んで戴き有り難うございます❗


 眩暈を止める薬を飲んでいるのですが 

 最近、処方してくれるお医者さんが変わって

 そのお医者さんが力いっぱい処方してくれたので

 グラム数がめちゃ上がって、やたら眠いです。

 朝と昼抜いてもまだ多くて、

 ひたすら眠いです。

 今度病院行ったら、薬減らして貰おうと

 思ってます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 楽しい日常ですね。 この幸せがずっと続くといいんですが・・・ 薬の件はよく相談された方がいいかと思います。
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