夢
楽しんで戴けたら嬉しいです。
ここは何処?
ワタシは人形で老人と暮らしていた。
老人は寝台に横たわっていてワタシを見詰めていた。
涙を流しながら眼を閉じ、老人は息を引き取った。
ワタシは叫んでいた。
「京介ーーーーっ!! 」
「ミューズ!
ミューズ!
起きて! 」
眼を開けると京介が心配そうにワタシの顔を覗き込んでいた。
ワタシは京介の顔に手を触れた。
「京介? 」
「とても、うなされていたよ
どんな夢をみていたの? 」
ワタシはまだ混乱していた。
起き上がろうとすると頭がとても痛い。
「いたたたた………………」
「頭痛いだろ?
今、水を持って来るよ」
ワタシは京介の寝台に寝ていた。
京介は水の入ったコップを持って来てくれた。
「お酒なんて飲まさなければ良かった」
「ワタシ、どうしたの? 」
京介は急に下を向いて、声を上げて笑い出した。
笑いながらワタシの身体を少し起こして、水の入ったコップを渡してくれた。
「傑作だったよ
京介、もっと飲みたいって言ってグラス掲げたと思ったら、ゴンてテーブルに思い切り額ぶつけて、そのまま寝ちゃったんだ」
京介はワタシの前髪を寄せて額を見た。
「あー、やっぱり少しこぶになってる」
そしてまた、クスクス笑い出した。
ワタシはちょっとだけムッとして言った。
「そんなに笑わなくても…………………」
京介は笑いながら言った。
「罪が無いなあって思って」
京介は急に真顔になった。
「さっき、どんな夢見たの?
とても、うなされてた」
ワタシは俯いた。
「とっでも哀しくて、本当になったら恐いから言いたく無いな」
京介はクスッと笑ってワタシの髪に口唇を押し付けた。
「それならそれでいいよ
恐い夢は忘れるのが一番」
ワタシは京介がくれた水を飲んだ。
「ねえ、少しずれてくれる? 」
京介が言うので、ワタシは寝台の端に寄った。
京介は空いた処に脚を載せてワタシの肩を抱いてくれた。
暖かい。
「ねえ、明日の夜は買い物に行かない? 」
「買い物? 」
ワタシは京介の横顔を見詰めた。
京介はワタシの方に顔を傾けて微笑んだ。
「ミューズの服を買いたいんだ」
「ワタシの服? 」
「今日、ミューズに似合いそうな可愛い服売ってる店見付けたんだ
嫌かい? 」
京介は心配そうな顔でワタシを見詰めた。
ワタシは満面の笑顔で言った。
「行くっ!
いたたたた……………」
背筋を伸ばしたら頭に響く。
京介はまたクスクス笑って言った。
「あんなに一気に飲むからだよ
女の子は一気飲みしてはいけません」
「はい」
ワタシは自分のおでこを撫でた。
「頭痛いの治まったら、ご飯食べよ
オレお腹空いて死にそう」
「ごめんなさい」
ワタシは肩をすぼめた。
読んで戴き有り難うございます❗
眩暈を止める薬を飲んでいるのですが
最近、処方してくれるお医者さんが変わって
そのお医者さんが力いっぱい処方してくれたので
グラム数がめちゃ上がって、やたら眠いです。
朝と昼抜いてもまだ多くて、
ひたすら眠いです。
今度病院行ったら、薬減らして貰おうと
思ってます。