参 飼殺して下さい
文久三年十一月
日の暮れかけた飲み屋で男達は、徳利を傾けていた。
「巧くやっているみたいだね」
体格の大きなその男が言葉を発すると、相手に奇妙な安心感を抱かせる威厳を感じる。
「そちらはあまり芳しくないようで」
圧倒されたと思われるのが嫌で、つい軽口混じりになる。
「やはり新撰組の耳は早い」
真面目に受け取られてしまった。
「まあ……はい」
肯定しても嫌な顔をしない男だ。益々自分が小さく見える。
「遅いですね」
「わざとだろうさ」
そう言うと、目の前の男、吉田稔麿はまた猪口に酒を注いだ。
「わざとでしょうね」
実のところ思いもよらなかったが、そう答えておく。
がらり。
品の良い音を立てて戸が開いた。
紫陽花柄の着物と桜模様の振り袖が入って来た。
「変わりはないようだな。吉田、山崎」
「あんたもお元気そうで。千鶴さん、お恋」
「こんにちはっ」
吉田が立ち上がり、お恋の頭を撫でる。
「久しぶりだね。お恋」
「うん! 吉田のおじちゃん、元気だった?」
「……おじちゃんではないんだけどなあ……。元気だったよ」
苦笑しながら、今度は千鶴の頭を撫でる。蜜色の髪に手が触れた瞬間、手が払われた。
はっとしたように千鶴が目を伏せる。
「……すまぬ」
吉田は明るく笑った。
「男性恐怖症も相変わらずか。別に気にしないから、そんなにしょげるな」
今度はお恋を招き寄せる。
「俺は千鶴と話があるから、山崎のおじちゃんと遊びに行っておいで」
お恋を連れ出すのは聞いていたし、その為の小銭も預かっているが、わざわざ「おじちゃん」を強調するな。と言いたい。
「うん! 行こうっ山崎のおじちゃん」
ほら見ろ。おじちゃんで固定しちまったじゃないか。責任取れ。
寒風の中歩く。きょろきょろと辺りを見回すお恋から目を離すまい、と気合を入れる。
「なあ、吉田さんって笑うんだな」
「?」
不思議そうにこちらを見てくる。
「笑うよ。吉田のおじちゃんはよく笑うよ。山崎さんの前でもよく笑うじゃないか」
「笑い顔っていうのは偽物と本物があるんだよ」
首を傾げられた。
「怒った顔ってのも偽物と本物があるんだよ」
「良く分かんないよ」
心に錘のようなものが入っている。
「要するに、あんた達の前での吉田さんの笑い顔は本物で。吉田さんの前での千鶴さんの怒った顔は偽物なんだよ」
「やっぱり良く分かんない」
急にぴたりと足が止まった。一件の店をじっと見つめている。視線の先には、小間物屋。これも女の子らしいところがあるのだなと、納得しながら声を掛ける。
「欲しい物があるなら買ってやるぞ」
「良いの!?」
瞳を輝かす姿は、とても人斬りとは思えぬ。ごく普通の娘だ。
「紅か? 簪か? それとも……」
「あれ! あれあれ!」
指差した先をよく見てみる。
「風車……?」
「うん!」
前言撤回。ごく普通の娘より幼い部分が多重にある。
屋台にずらりと並んだ風車をじっくりと眺めて「ええと、ええと」と長々と。
「あのね、これとこれとこれとこれとこれ」
選んだのは薄青の風車が二つ。紫の風車が一つ。赤い風車が一つ。緑の風車が一つ。
「黒いのは無いの?」
屋台の香具師は困った顔をした。しかしこの顔は商売人の顔だ。
「黒いのは無いなあ…………」
せやけど、と来るぞ。
「せやけど、こういうのなら有るで」
そう言って差し出されたのは、灰色に月や星の模様が散らばされている風車。
「同じ夜の風車や」
「わあっ欲しいっ」
値段を聞くと案の定一番高い値段であった。
両手いっぱいに風車を抱えて、ご満悦の様子だ。
「そんなに沢山如何するんだ?」
にっこり笑って、緑色の風車が渡された。
「これは山崎のおじちゃんの。あげる」
「……そりゃどうも」
受け取ったがこれを如何せよというのだろう。
「お前くらいの歳の娘だったら、簪とか欲しがるもんだと思うがなあ……」
思わず呟いた言葉に、己の椿の簪を指差す。
「僕にはこれがあるから良いんだよ。母様から貰ったんだもの」
くるくると風車の前で舞うように回って簪を見せる。
「母様の大事な大事な簪をくれたんだよ。僕の父様が母様にあげたんだよ」
「へえ……お前は父ちゃんと母ちゃん。どっちに似てるんだ? 兄ちゃんとお前はちっとも似てないが」
くるくるとお恋は回りながら答える。
「どっちも母様似だよー。僕とあに様は腹違いなんだよ。僕はあに様の母様が亡くなってからの後妻の子なんだよ」
「へえ。で、その母ちゃんは何処に居る?」
お恋がぴたりと止まった。
代わりに冷たい風が風車を一斉に回し始める。くるくるくるくる。
「何処にもいないよ」
くるくるくるくる
「僕が斬った。だから何処にもいないよ」
風が吹き止んだ。
「お前が……」
ごくりと唾を飲み込む。
「それは……」
何故、何故と聞きたいのか分からない。山崎のような男に咎める資格等無いのに。
「お、氷の妹じゃねえか」
突如した声に心臓を落っことしそうになった。
「副長……」
「山崎、てめえが往来で副長とか呼ぶんじゃねえよ。監察だろうが」
その通りだ。山崎は新撰組観察方で討幕派。すなわち、討幕派のスパイとして新撰組を探っている。監察方とはいわば密偵だから、両方でスパイをやっている事になる。
「こいつ、お前の女か?」
とっさに作り笑いを浮かべた。得意なのだ。
「まさか。風車を買ってやるから付いて来いと言ったら本当に付いて来た娘ですよ。副長が来なきゃそこらにしけ込む予定だったのに」
「だから副長って呼ぶなっつってんだろが。おい、氷はいねえのか?」
お恋はムっとした。
「あに様は氷なんて名前じゃないし、副長さんのでもないよ!」
「外でもあに様呼びか……随分と教育してんだなあ。逆に調教しがいがありそうだ」
「聞いてる!? あに様は誰のものでもないよ!」
「聞いてる。要するに俺のものになる可能性が高いって事だ。いや、そうしてみせる」
ますますむかっ腹を立ててお恋は怒鳴った。
「じゃああに様は僕のものにする!」
「俺が先約だ」
「僕は常連客だ!」
「お前……常連だからって優遇されると思うな。そういう常連が実のところ一番店側に嫌われてるとかよくある話だぞ」
「いや、僕は常連中の常連で店側が「最近来ないけど如何したのかな」とか思われるような常連だ。他の常連客に店長が「あの人如何してるかな?」とさりげなく伺ったり……」
「いや、店って何処ですか。更に他の常連客と店長って誰だよ。如何いう店なんですか」
「快楽地獄への入り口の店だ。出口は無い」
「ただの副長の欲望の底辺じゃないですか!」
「何だそんなものか。僕のはもっと凄いぞ。三食ご飯を作ってくれる店だ」
「めっちゃ有り難い店だけどそれ店じゃないだろ! ごく普通に本人だろ!」
「はっ俺が店長なら三食本人にご飯じゃなくて餌を食わせてやるよ。甘いな」
「だから店長って誰なんですか!? 後そういう方向には甘い方が人として真っ当ですよ!」
「じゃあ僕は三食足して餌食もだ」
「何でどんどん真っ当じゃない方に話が進んでくんだあ!?」
「あ、それはそれとして、山崎、近藤さんが用事あるらしいぜ。見かけたら言っといてくれって」
「最初にそれを言ええええ! あ、いや、すみません。おっしゃってください」
「そういう訳だから、送ってくぜ。氷の妹」
舌をべ、と出す。
「一人で帰れるもん! こっそり付いて来ても分かるからな!」
そのまま歩きだしたが、暫く経ったところで「あ!」と言って、しゃがみこんでいる。あまり気にするのも不自然なので放置したが。
吉田が徳利を傾ける。手酌である。
「そうか……松平が参与するか」
「お前も故郷と戦うのは気が進まないだろうけど……」
千鶴はじろり、と睨みつけて猪口を置いた。
「会津には帰れぬ身だ。敵が松平ならば新撰組の勢い益々盛んとなる。それの事よ」
「そうだな。奴らをお前は如何見る?」
笑って吉田は返す。
「使い道のある敵だ」
「あっはっは」
再び睨みつける。再び笑って返される。
「何がおかしい」
「あまりにもお前らしくてな。変わらんな、お前は。実に変わらん。初めて会った時から」
「あの頃からは策略は進歩しておる」
「その発想が、だ」
千鶴の猪口に徳利を傾けようとするのを、手で蓋をする。
「酒は一合までと決めている」
「知っているが、今日こそ気付かず呑むかと思ったんだ」
「毎回言っているが、くだらぬ試みをするな」
「いや、次回こそ成し遂げて見せよう。男の誇りにかけて。千鶴もかけるか?」
「かけぬわ。斯様にくだらぬ事に――」
がらりっ
力いっぱい扉が開けられ、抗議のギシギシという音を立てた。
開けたのはお恋。腕には風車と――。
「あに様! ね」
「捨てて来い」
「あに様……まだ「ね」までしか言ってないよ?」
「貴様の口から「猫飼って良い?」以外の言葉が発せられるなら申してみよ」
「……ねんねこばんてん?」
「その言葉からどうやって会話を続ける気だ」
猫を抱いたまま沈黙する妹と、「山崎は如何した?」ともう別の会話に入ろうとしている兄。猫が代わりに「ふぁーん」と鳴いた。
「ちっちっち、おい猫すけ、魚の骨やろう」
「吉田!」
「まあそうカリカリするな。猫は良いぞ。ネズミ捕るしな。お恋ももう降ろしてやれ」
床に下ろされて魚の骨に齧りつく猫に被りつきながら「山崎のおじちゃんは新撰組の副長さんと一緒に行った」と報告される。
「副長……土方か……」
ことり、と自分の半分食べたメザシを猫の前に置く。猫ががふがふとがっつく。
「何だ千鶴も好きなんじゃないか。猫」
「ふざけるな。土方という男あのにやけ面を下げて立っているところへ沸騰した湯を風呂桶いっぱいかけたいくらい嫌いだから、食欲が失せただけだ」
心底厭そうな顔をしているのが分かる。
「じゃ、犬派か?」
「犬も嫌いだ」
「じゃあ何が好きなんだ」
「生きとし生けるもの全てが嫌いだ」
きっぱりと言い放つと、また猪口をちびちびしている男は「そこまで行くといっそ平等だな」と言った。大酒呑みというより呑むのが遅いのである。
「あ、そうだ! お土産があるんだよ!」
お恋がぱんと手を叩き、薄青の風車を二人に渡した。
「…………これを如何しろと」
「まあ貸してみろ」
吉田が頭上から風車を取ると、蜜色の髪の毛の束ねている部分に挿した。
「貴様っ、これではまるで私が阿呆のようではないかっ」
「いやいや、よく似合ってるぞ。なあお恋」
「うんっ」
全く……と店の出口に向かう。
「帰るぞ。お恋」
店の親父に金を払い、早足で店を出た。
「おーい、お恋」
吉田が風車を振った。
「ありがとうなー」
家に戻れば、まず赤燕が大笑いした。
「面白い簪してるじゃねえか! わはははははは……は」
笑い声が途中で止まったのは懐刀を向けられたからである。
「丸腰の仲間に何つー物騒なモン向けてんだ。お前それでも武士か」
「戸籍が無くば……無礼討ちをしても沙汰は無い」
「おい、現実的な台詞を吐くな」
確かに赤燕は清からの亡命者である。当然戸籍は無い。幾ら気に食わないから殺したといってもバレないといえばバレない。
「おお、猫ですか」
慶庵が喉をぐりぐりと撫でた。
「三毛猫ですか。可愛いですねえ」
要領の良い男である。
「お恋、この猫貸してくれませんか?」
じーっと口の巧い陰陽師を見つめて、問う。
「何処に連れて行くの?」
「いや、今夜島原に行くんですけどね。こんな可愛い猫を連れて行ったらモテるでしょう?」
島原。幕府公認の遊郭である。当時は維新志士が集い談合する場所でもあり――。
しゃんしゃぎしゃんしゃぎしゃしゃしゃしゃしゃしゃんしゃん。
三味線の音が響く島原の揚屋で、慶庵は酒を飲んでいた。
「わあ、ほんま可愛いわあ」
「うちにも抱かせてえ」
遊女舞妓の歓声が響く。その中心に居るのは一匹の猫。お恋の拾って来た猫である。あちこち撫でまわされて喉を鳴らしている。
「やれやれ、やっぱり連れて来なきゃ良かったですかね。すっかりあっちにカットちゃん達を取られてしまいましたよ。女性に可愛いものは本当にデ カット オプ ヘット スペック ビンデンですねえ」
「それ如何いう意味どすか?」
「カットは猫。日本語に直すと猫にかつおぶし、ですよ。カットちゃん達」
「きゃー、カットちゃんやて」
再び上がる歓声。
「ああ、俺はもちろん、明里にリーフデ イス ブリンドゥですよ」
隣の遊女の肩に手を回し、耳元で囁く。遊女は零れおちそうな泣き黒子を緩ませて微笑んだ。
「慶庵はん、それいっつも明里おねえさんに言うてはるけれど、如何いう意味なん?」
舞妓の一人の質問に微笑む。
「恋は盲目。恋は闇。恋は曲者。って意味ですよ」
「そう言う事やから、あんたらもう行ってえな。これからは二人っきりの時間どす」
舞妓達が去ると、明里の顔から笑みが消えた。
「慶庵先生」
「解っていますよ」
す、と紙包みを明里に渡す。
「あんまり蘭学を喋りはらへん方がええんとちゃいますか?」
「ステイル ワータルン ヘブン ディープグロンデンですか?」
「ほらまた」
「能ある鷹は爪を隠すって意味なんですけどね。俺は能が無いもので、あなたを引き寄せるにはこれしか無かったんですよ」
布団に転がって慶庵は煙草盆を探す。明里が煙管を渡すと、深々と吸い込んだ。
「その様子だと効いているようですね。薬」
「お陰様で」
すう、と紫煙が棚引く。
「知っています? この煙草の煙にも毒が入ってるんですよ。その薬みたいに気付かれずに」
わざと煙を吸い込みながら問い返される。
「そんなん知ってて何で吸うてはるのん? お医者様が」
慶庵から逃げ出すように、猫が明里の膝に収まった。
「俺は陰陽師ですよ。あなたを利用している悪い陰陽師です。で、副長さんのご様子は?」
「…………うちも悪い女やね」
「純粋な悪は美しい」
「本気で言うてはる?」
「さあ」
猫を撫でながら明里は話す。猫はくすぐったそうに身を捩る。
副長。新撰組には二人の副長が居る。一人は土方歳三。もう一人は山南敬助。明里は山南の愛人という事になっている。けれど愛した事は無い。一度たりとも。
「順調やわ。だんだん薬を貰いに来る日が増えてはる」
「そうですか。くれぐれも量を間違えないでくださいね。直ぐに死なれたら計画失敗だ」
「解ってるよ。直ぐに楽になんてしてやらへん。駒菊おねえさんの敵。絶対楽にしてやらへん」
今年の九月。揚屋で新撰組前局長、芹沢鴨は暗殺された。新撰組隊士によって。
「何でおねえさんが殺されなあかんかったん」
その揚屋に居た遊女達も殺された。女達に直接手を下したのは山南。
「自慢たらしく言うんよ。あいつ。俺が女達を殺したて。女を何やと思とんねん」
殺された駒菊は島原に売られて来た明里が、色町が辛くて泣いている時、唯一抱き締めてくれた人だった。九月、明里は病に倒れた。誰一人見舞いに来てくれぬ中、駒菊だけが毎日来てくれた。それまで縁もゆかりも無かったのに。
「なあ、地蔵菩薩って知ってる?」「知りまへん……」「あんな、地獄に堕ちた人を助けてくれる仏さんや」「そうなん? どんな地獄でも?」「どんな地獄でも」「それを教えてくれる駒菊おねえはんはうちの地蔵菩薩や」「ふふ、地蔵菩薩は完全に悪い人は助けてくれへんよ」
死を予期した言葉だった。遊女の病は放ったらかしが基本。それでも明里は回復した。駒菊が死んだ日に、床から立った。
薬を袂に入れる。
「うちは地蔵菩薩に助けて貰われへんわ」
「俺もですよ」
「きっとうちは駒菊おねえさんの命を貰ったんや」
慶庵の視線が泳いだ。
「それはありませんよ」
顔を伏せたまま「何で」と。
「「泰山府君の法」という術があります」
「いきなり何どす?」
「聞いてください。その術は簡単に言うと人の寿命を司る神様と、交渉し、身代わりに死ぬ人物を立てて死にかけている者、死んだ者を蘇らせる、というものです」
「せやったら……やっぱりおねえさんが……」
「ですからそれは出来ないんですよ。泰山府君の法は大変難しい術です。何の修行もしていない素人が出来る術ではないのです。俺にだって使えない。いや、今使える術者がいるとはとても思えないくらい難しい術なんですよ」
「慶庵はん……」
眦から涙が伝い、布団に染みを作る。
「あんた……甘い陰陽師やね」
「そうですか?」
「そこでうちのせいや、って言わはったら、もっとうちを利用できるんとちゃうの」
「……そう考えさせて付け込もうとしているのかも知れませんよ」
明里の膝で猫がふぁーんと鳴いた。
「ほんまに……可愛らしい猫や」
山南を麻薬で狂わせ、新撰組を内部から崩していく。効果は上がっている。山南は頻繁に明里を訪れ、薬を所望する。蘭学に通じた維新志士、慶庵の調合とも知らずに。
計画通り、後に山南は精神錯乱を起こして出奔し、捕縛され切腹を命じられる。切腹を知った明里は山南の元を訪れる。慶庵と明里はそれきり会っていない。ギブアンドテイクの関係は、必要無くなれば終わるのだ。
「えーっあげちゃったの!?」
手ぶらで帰って来た慶庵の耳がキーンとなる大声。
「はい。あげちゃいました」
「酷いよ! 僕が拾った猫なのに!」
「いや、だってねえ。可愛いおねえさんに頼まれたらあげるしかないじゃないですか」
「ない事ないもん! ねーっあに様――っ」
千鶴の手の中で風車が回った。紫の風車を慶庵も受け取っている。赤い風車は赤燕。
「慶庵」
くるりくるり。
「Goed」
無表情な一言。
「発音良いですね」
良い。という意味のオランダ語である。お株を取られたのをからかうように風車が回る。
2006年ごろ初稿 2018年9月23日誤字脱字訂正