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第七話 「運命」
彼女は、最後にそう言葉を結び話終わった。
「恋が御法度って・・・、どうなるんだ?」
「・・・・死んじゃうの、
神様って、悪人に対しても善人に対しても平等が基本でしょ?
お使いである神子が不公平に愛したら天罰が下るのも、もっともじゃない」
笑いながらも、何処か悟った様に笑いながら彼女は教えてくれた。
「それでもね、恋をするの、心が求めるの・・・彼が好きだと」
「君が?それともそのお姫様が?」
「・・・・・内緒」
彼女は、その笑みの中に全ての答えを隠してそう答えた。
最後に何があるのかを全て理解していたのだ。
― 続く ―