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第五話 「神話」


昔々、時代は平安時代くらい


ある村が伝染病で隔離され死に絶えようとしたとき、

村の娘が最後の頼みで神様にお祈りしたの


「みんなを助けて下さい」


その夜に、背中に白い羽を付けた女性が空から舞い降りて

その羽を水に浸し呑ませたら病気がみるみる治ってしまった。


その噂は、一昼夜にして都の帝まで届いたわ、

そしてその後は時の権力者と同じ・・・・彼女を監禁し毎日羽を毟り水を求めた。

でもね、その時彼女は妊娠していたの。


そして、子供を産ませ、その子人質として彼女の元から連れ去った、

もちろん子供も母親を人質として逃げ出さない様にお互いの人質としていたの

そう二人を別々の場所に人質として軟禁した何年も何十年も、

空があり、羽があるなら逃げる事なんて簡単だったのに・・・・。


娘が16になったとき、彼女は母親に会うために空を飛んだ、

そして、矢に射貫かれて死んだ。


彼女の母親には、知らせなかったけど・・・・娘の死が分かったのか自害した。

朝廷はその時になって恐れた。

神から使わされた使者がこの地で死んだことに・・・、


で、私の家が建てられた。

ついでに言うならね。


羽の水を飲んだ帝及び貴族達は、

生きながら身体が腐る病気になって死んだって書いてあったわ。


でも、私はこの話の中にある部分で、母親に会いに行ったと言う処は嘘だと思うの

きっと、好きな人に会う為に羽を広げたんだと思う。


死んでも良い。

ううん、死ぬことでしか結ばれない人だったのかもしれない。


羽のある種族に恋は御法度って書いてあったから・・・

反対に死んで始めて実ったのかもしれないし・・・


彼女は、深い溜め息と共にその昔話をそう結んだ。




― 続く ―

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