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画面越しに

掲載日:2026/02/16

 気づくと彼女を追うのが日課になっていた。


 きっかけは、YouTubeのおすすめに出てきた彼女がとても美しかったからだ。


 都会でバリキャリの彼女の日常。

 それは、平凡な主婦の私には、非日常の楽しいコンテンツだった。


 仕事で乗る飛行機。移動時間もパソコンを動かす指先。派手ではない、滑らかな単色のグラデーションネイル。休みの日の朝には、英語のオンラインレッスンを受けたかと思えば、お昼には、手づくりのハーブを取り入れた新鮮なカルパッチョサラダを披露する。


 毎週日曜日の夜に更新。


 理想的な女性だ。


 流れるような編集も、動画の字幕のフォントもオシャレで彼女らしくて素敵だ。声はほんのり高いが、落ち着いていて、気持ちゆっくりなテンポが耳に心地よい。


 そんな彼女のある日の報告動画。


 1年間お付き合いされた彼と入籍したとの事。


「すごい!もう完璧じゃん!」


 これからは、夫婦共演動画とかになるのかな〜なんて、今後の動画の動向を私は考えた。


 ハイスペ旦那とハイスペ彼女。


 いいじゃん、いいじゃん!また新しい別世界が見れそう。


 2人は仲睦まじそうな様子で、馴れ初めや今後の結婚式の準備について話し始めた。



「………」


「………」


「………」



 だが、報告を聞いていくにつれ、私は不思議と彼女への熱が下がっていくのを感じた。


(あぁ。こんな感じかぁ。彼女、こういう人だったんだ…。)



( ……… )



「ただいまー。」


 夫の帰って来た声が聞こえた。


 私はパソコンを閉じ、パタパタと玄関へ向かった。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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