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あいの詩集  作者: 藤 ゆみ子


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サクラ




忘れていたはずなのに

繰り返す淡い季節が

心の奥を小さく灯す

今年もサクラが咲きました


暖かい季節を待ちわびた

小さく儚い花たちは

あの頃の想いを連れてくる

今年もあなたを思い出す


舞い落ちる花びらたちが

風と共に頬をかすめる

この景色は変わらない

今年もサクラは散りました


若葉をつけた大きな樹

青空に映える緑たち

淡い季節は過ぎていく

今年もあなたを想います


今年のサクラも綺麗でした

私はあなたを想い出す

あなたは私を忘れてください




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― 新着の感想 ―
[良い点] 寒い冬を乗り越え訪れる、暖かで、淡い季節。風と共に頬をかすめる小さく儚い花びらが、忘れていた心の奥を淡く照らして。 今年もサクラは咲き、若葉の緑を青空の下に残して、今年もサクラは散ってい…
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