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夜の光
あの星の光を全部集めたら
君の心を照らせるだろうか
この夜の煌めきを
君にプレゼントしたら
僕に笑ってくれるだろうか
触れてしまえば壊れてしまいそうな君より
どこまでも届かないあの星に
手を伸ばしていればよかったのに
月はいつも同じ顔を向けている
優しい光を届けている
それでもその裏側を知りたい僕は
知らない君を知るために
きっと夜を越えるだろう
触れてしまった指先から溢れる後悔たちは
どこまで君に伝わっただろう
あの空に流れていけば良かったのに