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第3話 探索

「これってステータスとか見れんのかな?」

僕はふと、そう思ったので

「ステータスオープン!」

と叫んでみた。


ふぁぁん。


「出た…」

そのステータスを見てみると、ほかにもいろいろな能力があることが分かった。

「俺、最強なんじゃね?」

と思った。



朝、山と山の間から日が昇ってきた。


町の人々は次々と家から出て来た。

「おはよう」

昨日会った老人が声をかけてくれた。

「おはようございます」

現実世界よりもこっちの世界の方がとてもいい。


「今日は暇だし、町の探索でもするか」

そう言って、山に瞬間移動した。


木から鳥のさえずりが聞こえる。

「ここは落ち着くな…」

自然の空気を思いっきり吸った。


その時、後ろから声がした。

「あの、誰ですか」

一瞬びっくりして、後ろを振り返ると、小柄な女性が立っていた。

「あ…、すみません、すぐ帰ります」

俺は、ここは彼女の所有地だったと思い、瞬間移動の態勢をとった。

「いえ、ここは別に私の所有地ではありません」

「そうなんですか」

「はい、嫌なことがあった時によくここに来るんです」

読心能力で彼女の気持ちを読み取ったが、俺がここにいてもいいらしい。

「では、もう少しだけいさせてもらいます」

俺はそう言って歩き始めた。

「あ、あなたの名前、何と言うんですか」

「俺は神宮寺。神宮寺健って言います」

「ジングージ?」

俺は彼女の名前を読み取ってみたが、「テルー」というらしい。

なるほど、名前はそういう系がいいのか。

「ケンって呼んでください」

「分かりました。あ、私の名前はテルーって言います」

うん、知ってる。


数分後、俺はそろそろ町に帰らなければいけなかった。

「じゃあ、俺そろそろ町に帰ります」

「え、でも、町まで結構距離ありますよ」

「大丈夫です。瞬間移動ができるんで」

「そうなんですね」

俺は瞬間移動の態勢をとった。

「では」


ビュウン。


俺は一瞬で町へ帰ることができた。

これから宿の手伝いをしなければならない。


今貸してもらっている部屋ももちろん無料ではなく、金もないので、働くという判断をしたのだ。

こう見えても、現実世界ではブラック企業に勤めていたのだ。

働くことには慣れている。


それにしても、テナー、ちょっとかわいかったな…

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