第5話 伊織の笑顔の裏
第5話です。
~お昼休み~
伊織「そういやさ忘れてたね~パジャマパーティの時恋バナするの。」
由美「お前もとんだ能天気だな中学入ってホイサッサで恋人ができるか!」
真琴「そうですよ!いおりんはもう少し考えてから…」
伊織「ゴメンって。まぁ中庭でお弁当食べれてラッキーで帳消しに!」
翠「そこどいてくれない!私たちが使うから。」
伊織「あれ?同じクラスの柳川さんだっけ?後から来てそれは聞けないかな?」
翠「いいえ、私は退かないわ。あなたたちにはどいてもらう!」
由美「あのなぁ!」
翠「あら?暴力に頼るつもりかしら?」
伊織「まあまあ由美ちゃん落ち着いて?それと柳川さんにお願いがあるの。」
翠「何よ?」
伊織「明日迄にノート3ページそれも最後の行まできっちりと私たちが中庭を使ってはいけない理由を書いてきて?それを読んで納得できれば使わないから。」
翠「そこまでして中庭なんて使わないわよ!馬鹿じゃないの!?」
伊織「それだったらそれまでだよ。じゃ私たちはお弁当も食べ終わってるから帰るね。」
翠(私も仲間に加わりたかっただけなのに…また話し方が悪いせいで…)
由美「伊織アレは何だったんだ?ノートなんて何も関係ないだろうに。」
伊織「人が喜ぶことがわかる人ってどんな人だと思う?」
由美「人の事をよく観察してる人だろうな。」
真琴「もしかしていおりん…その逆を使って…」
伊織「そういうこと。あんな意味もない因縁にはこちらもそれ相応の因縁をね。」
由美「この調子だと1度部活だとかいう名目で集まった方が良いな。」
~放課後~
由美「一応同好会という形とはいえ空き教室を貰えた。さっそくだが伊織お前何か隠してるだろ?」
伊織「うーん…いつかいつかとは思ってたけど今日かぁ…わかった言うね。紅谷さんには言ったけど私…いや僕は精神病持ってんだ…。チラチラぼろ出てたけど。」
真琴「あぁ…そうなんですね…。」
伊織「うん…それで僕の両親は意見が食い違って離婚。今は再婚してるけど人の感情が読めないとぶたれたりするから…」
由美「うん…まぁ…。そうなんだな…。」
伊織「でも最近は親が相手してくれなくて…ごめんねこんなに暗い話して。もっと楽しく楽しく!」
由美「お前はお前のままで良いんだよ…精神病だろうが今どうだろうが親がダメ人間だろうと伊織は伊織でしかないだろう?」
真琴「そうですよ!人間は常に成長する生き物だからいおりんもきっと…」
伊織「大丈夫…僕は今やるべきことを知ってる。周りの人を絶対に守ってみせるよ。」
由美「その覚悟が間違えた方向に向かなくて良かったと心底思うよ。」
伊織「あの反応…いや今日のはもっと強い…。なんだろう神経を触られるような…」
由美「急ぐぞ!真琴ちゃん!」
真琴「はい!大丈夫?いおりん走れそう?」
伊織「大丈夫。どんな人でも無意味に傷つける理由は無いから…」
アングリー・モンスター「学校に行きたくなければ学校を破壊すれば良いんだ!」
アングリーガー「フフフ…流石はストレスの温床と呼ばれる学校という建物だな…やはりここを選んで正解だった。」
伊織「あ!やっと新しい奴だ!楽しみだなぁ!どう戦ってくれるんだろう!」
由美「そこじゃないだろ…。」
アングリーガー「これは自己紹介が遅れてすまないジュエリーラの諸君。私はアングリーガー。怒りの妖精だ。直接対決するのを楽しみにしているよ。」
真琴(怒りの妖精なのに紳士的な言動…マッチョなのに…)
由美「行くぞ!」
他2人「うん!」
3人「チェンジ!」
由美「ルビー!」
真琴「サファイア!」
伊織「トパーズ!」
ブレイズルビー「よし!後の2人は!?」
アクアサファイア「こちらは大丈夫です!」
シャイニートパーズ「よし!Are you Ready?」
アクアサファイア『サファイア・ウォーター・ガン!』
ブレイズルビー『ルビー・ファイア・スラッシュウェーブ!』
シャイニートパーズ「何で皆前出てくれないの!?とりあえず行け!ビット!」
ブレイズルビー「敵の動きも読めないのに行けるか!」
シャイニートパーズ「私のビットでどうにか!」
ブレイズルビー「そんなもので!」
アクアサファイア「ひゃっ!?何で私の所にビットが?」
ブレイズルビー「私の所にも…トパーズ裏切るつもりか?」
アングリーガー「仲間割れですか…こちらとしては手を下さなくて済むのでありがたいですが。」
ブレイズルビー「なるほど…そういうことか。」
アクアサファイア「わかりました。そうしましょう。」
アクアサファイア「えーと…『サファイアブリザード!』」
ブレイズルビー「上手くいくかは知らんが…『ルビー!フレイムソード!』」
シャイニートパーズ「私も!」
ブレイズルビー(しかしトパーズのビットにあんな能力があったとは…)
シャイニートパーズ「しまった!エネルギーの圧縮が足りてない!でも行くしか!」
アクアサファイア「焦らないで!確実にダメージは入ってるから!…ってあれは…?」
ブレイズルビー「変換しきらなかったエネルギーが創っているのか…?あの輝く翼は…。」
アングリーガー「進むことも退くこともできぬ今敗北の味もまた1つだ。」
シャイニートパーズ「行けー!」
ブレイズルビー「あいつあのエネルギーを攻撃に使うだなんて無茶を!」
シャイニートパーズ「ただいま…もうくたくた…」
ブレイズルビー「ああ良くやった…もう充分過ぎるほどにな…これ以上長続きさせるわけにもいかない!『ルビー・フレイム・スラッシュ!』」
アングリーガー「貴女たちの連携はお見事でした。これが我々に足りぬものなのでしょうな。」
由美「おい!伊織のケータイで気づいたがもうこんな時間だ!帰るぞ!」
真琴「私も帰らないとです…。」
伊織(帰るか…嫌だな…)
―伊織宅―
花江「おかえりなさい。伊織少し遅かったんじゃないの?」
-パシーンッ-
伊織「ただいま…遅くなったって私だって中学生になったんだし友達と遊んだり勉強したりはするよ…」
-パシーンッ-
花江「口答えしないでくれる?あなたはこの家を無茶苦茶にしたたの。そのあなたに何か言える口があるかしら?」
秀和「そうだぞ伊織、お前はとんでもない事をしてくれたんだ。友達なんかよりも家に平和をだな…」
伊織「1人にさせて考えてくる…。」
~敵のアジト~
???「クーライがこの間からいないが…アングリーガー何か知らないか…」
アングリーガー「私は知りかねます。私の部下であるカラスを飛ばしておきます???様。」
???「お前のその冷静さそして何よりもその鍛え上げられた肉体。頼りにしておるぞ。」
アングリーガー「???様のためとあらばでございます。」
~次回予告~
由美「さて次回の予告は…ってまたこの恥ずかしい原稿読むのか!?え…何か適当こと喋ってても良い?そうだな…この間苺の匂いがするボールペンを買った…苺柄の…あぁ!そうだよ!可愛いもの大好きだよ!次回!『アングリーガーの策』あなたも私も輝く明日へ!恥ずかしい…でもみんな香りつきボールペンとか欲しいよね?私だけじゃないよね?」
読んでいただきありがとうございます!