第2話 真琴ちゃんと友達になりたいなぁ。
第2話です!
僕は山吹 伊織!人のためであり続けたいだけの女の子!
今日はいきなり怪物相手に変身して戦かったり由美ちゃんと急接近したりと色々あったなぁ…なんて事を思いながら意味も無く街の雑踏と同化する。
伊織「もうこんな時間か…帰らなきゃ…。」
僕は雑踏を背に家路についた。
ガチャと鉛のように重い扉開ける。僕が帰ってきても誰も何も言わない、僕もそれを気にせず自室に戻っていくだけだ。
僕の両親は数年前に離婚した。理由はただ単純に僕の病気に対して理解を示さずお母さんとお父さんは意見が食い違い離婚し、別の男と再婚した。結論として僕には赤の他人の弟ができ、助成金は僕以外の家族が生活するために消費されている。
母親にはぶたれ父親精神的に追い詰められる。もう嫌だよこんなの…
伊織「トパーちん僕ってそんなにダメな子?」
トパー「知るかいな。今日会うたばっかやで?」
伊織「そうだね。さてご飯たーべよっと!」
トパー「ご飯!?もう23時やで!?ケータイやらパソコンしてた時間あったらもっと早くに食べれたやんけ!?」
僕は最小限の灯りの中リビングに行き、すっかり冷えているおかずを傍目に汁物をよそい夜ご飯を食べ始める。
冷たい…何でこんなもの食べてるんだろう…そんな事を考えながら食後の水を飲み終え自室に戻る。
伊織「明日は絶対楽しいよ、トパーちん。おやすみ…」
(なんでこの娘はこんな中でも希望を持ち続けるんや?変身を承諾したワイのせいもあるが魔女化されてもなぁ…)
朝やっぱり僕は誰にも気にかけられず家を出た。
もう慣れてきた通学路、それでも出会う人は違う。世界がキラキラしてる!あれは蒼村さんかな?
伊織「おはよう!蒼村さん!今日も良い日にしようね!」
真琴「あ…ハイ…おはようございます…良い日したいです…。」
蒼村さんは席が近いから少しづつ話してはいるんだけどまだ心を開いてくれないみたい。
伊織「登校完了!じゃあ放課後起こして?」
由美「馬鹿かお前は?しっかり授業受けなきゃ受験に響くぞ?」
伊織「その鋭いツッコミを待ってた!」
なんて由美ちゃんとの漫才のようなやりとりをしながら1日が始まる。
伊織「そういや今日の数学。小テスト帰ってくるね。」
由美「やめろ、その事には触れるな。」
真琴「あの…その…比較的易しかったですね…?」
珍しく蒼村さんから話に入ってきた。だからといってここでグイグイいくわけにはいかないな。
伊織「ふい~下校時間だぁ~何処寄り道しよ?」
由美「まっすぐ帰れよ…」
あの感覚!誰!?
伊織「ごめん…由美ちゃん。私行く場所決めちゃった!」
クライ・モンスター「何で俺は出世出来ないんだぁ!」
クーライ「もっと暴れるがいいさ!」
伊織「また貴女?新顔かと思って損した~」
クーライ「何だいその言いぐさ…ってもう変身開始してやがる!」
伊織「チェンジ!トパーズ!!Are you ready!」
僕はビットを駆使しながらもインファイトを仕掛けていく。
シャイニートパーズ「くっ…!相手の精神波がこっちに…!?」
クーライ「安心したよ…アンタ1人で無双されるとこっちもこっちだからね…」
相手の精神波に耐えながら持ち堪えるが…それでやっとだ…
シャイニートパーズ「蒼村さん!?どうしてここへ!?」
真琴「サファイアみたいな妖精さんがここに連れてきてくれたんだけど…どういう状況なの…?」
サファイー「貴女わたしが見えるのでしょう?力を貸して…?」
真琴「よくわかりませんが困ってる人は助けなきゃ…あの時の二の舞を演じる訳にはいかないから!」
真琴「チェンジ!サファイア!」
アクアサファイア「人の道を踏み外させようだなんて許せません!アクアサファイア!」
クーライ「そっちには新顔かい…困ったもんだねぇ…」
アクアサファイア「サファイア!アイスシールド!」
なるほどアクアサファイアは魔法が得意なのか。
サファイー「そろそろ決めましょう?」
アクアサファイア「えーと…『サファイア!ヒーリング!ウォーター!』」
よし!今回も浄化成功!
真琴「あなたは…山吹さん?なんで…?」
伊織「真琴ちゃん凄いじゃん!妖精さんに選ばれるなんて!」
真琴「え…?真琴ちゃん…?」
伊織「馴れ馴れしかったらごめん!」
真琴「いいえ。楽しんでいきましょう!伊織さん!」
こうして僕にもほんの少しの居場所ができた。
~敵のアジト~
クーライ「申し訳ありません。また1人契約者が…」
???「案ずるな…お前が弱気になってしまえばその名が泣くぞ?」
クーライ「報告書をまとめてきます…。」
―次回予告―
伊織「どもー伊織だよ。次回!『ジュエリーラ…らしいです…』あなたも私も輝く明日へ!ちなみに僕ずっと眼鏡してるけど伊達だから意味ないんだ♪じゃね~♪」
読んでいただきありがとうございます!