第1話 えぇっ!?私が魔法少女の目撃者!?
本編です。稚拙な文章ですが読んでいただけると幸いです。
私は紅谷 由美、中学に入りたての女の子。別に今特段困っていることは…ある。可愛いものを共有したい、仲の良い友達と。とはいっても何故か私は男女共に憧れにされてるこんなこと口が裂けても言えない。
由美「今日も帰りに雑貨屋で見るだけか…。」
伊織「どうしたの?」
これは恐ろしい事態に発展してしまった。クラスの中でほぼ唯一私に普通に接してくる子に、山吹 伊織に聞かれるだなんて!
由美「いや…その…雑貨屋だったら輸入品で面白い物とか売ってるじゃん?それだけだからな…」
伊織「ふーん…私も行こうかな?」
来られちゃ困る!どうにかして逃げなきゃ。そんな最中に部活の時間が来た。思わぬ助け船に私はホッと胸を撫で下ろす。
滞りなく授業も終わり私は部活に行く準備を始めた。胸の中は雑貨屋に行きたいやら可愛いものが好きってバレて馬鹿にされるのが嫌だったからセーフなような複雑な気分だった。
ルービ「素質のある人間はいた?」
サファイー「待ってよ…私も今頑張って探しているんだから。」
トパー「おぉ!ワイは見っけたでぇ!ほな先行きますわ!」
サファイー「行っちゃった…」
部活してても心ここにあらず。なんとかやってるけれど悲しみで胸が張り裂けそうだ。
クーライ「良い獲物がいるじゃない…さぁ…その悲しみを存分に解放なさい!!」
伊織「何?アレ怪物?」
トパー「ちょっとちょっとアンタ!ワイと力を合わせてアレをどないやしてくれんか?『チェンジ!トパーズ!!』って叫んだらアンタが戦う姿を思い描くだけや!」
伊織「君と力を会わせたらあの人達を助けられるんだよね?やるよ、私は。『チェンジ!トパーズ!!』」
辺り一面に照らされる黄色い光。その眩い光の中から1人の眼鏡をかけた少女が降りてきた…
シャイニートパーズ「人の感情を弄ぶか…私が止めてみせる…!シャイニートパーズ!!」
衣装や背中から生えてる羽みたいなもののせいで天使のようにも安っぽい変身ヒロインにも見えるその少女。一体何の目的で?
クーライ「もう来たのかい?夢を見てるお嬢ちゃん。」
伊織「私は人を助けたい、それだけでここにいる。決して夢見てたり褒められたいわけじゃない!!」
次の瞬間。私の悲しみを増幅して造られた怪物と戦い始めたのだった
殴る蹴るといった物理的な攻撃ばかりで背中の羽は飾りかと少し馬鹿にしかけたその時だった…
シャイニートパーズ「行け!」
その言葉と共にその羽の中から射出された菱形ような形をした物体が黄色いビームを怪物に撃ち込んでいく。
シャイニートパーズ「そろそろ決めるよ!『トパーズ!シャイニング!インパクト!!』」
私は眩くも黄色く染まるその空間で何か大切なモノに気付かされた気がした…
クーライ「こ、今回は初めてだから実力を見ただけさ。次はこうは上手くいくものか…」
シャイニートパーズ「私は何度でも良いよ、あなた達の思う世界は創りたくないから。」
私が解放された時その少女は未だ居た。
シャイニートパーズ「こっちに来て…」
由実「なんだよいきなり私だってやらなきゃなんないことが…」
目の前で止まった少女は黄色い閃光に包まれた。
そしてそこにいるのは伊織だった…。
由美「お前が私を助けてくれたのか…。」
伊織「由美ちゃんがどんなもの好きでも良いと思うよ?少なくとも私が保証する。だから無理はしないで…。」
由美「そう…だな!好きなものは好きでいいよな!」
伊織「うん!」
伊織「そういえば妖精さん、貴方のお名前は?」
トパー「ワイはトパーや。アンタは伊織いうんやな。ほなよろしくって…えぇ!?なんでワイが今時ガラケーに!?」
伊織「よろしくトパー。でも私精神病持ちだから。」
トパー「嘘や!ワイそんな話聞いとらへん!嘘やー!」
目の前で魔法少女(?)を見た私は未だに現実感の無いまま部活に戻りそのまま伊織と雑貨屋に行きアレが可愛いコレが可愛いとガールズトークに花を咲かせるのだった。
~敵のアジト~
クーライ「申し訳ありません。次こそは。」
???「案ずるなまだ1人。お前ならやれよう?」
クーライ「必ずや仕留めてきます。」
―次回予告―
由美「由美だ次回の予告をしなきゃなんないらしい…次回!『マコちゃんと友達になりたいなぁ』あなたも私も輝く明日へ!何だコレえらく恥ずかしいぞ!おい!原稿書いたの誰だ!」
読んでいただきありがとうございます!