カゴノメ
カゴノメ
あの日そこに確かに君がいた
振り向いても
でも、もうそこには誰も居ないよ
籠目…籠目…籠の中の君と
籠目…籠目…いつ?何時?出会う?
視界 逆さ 覗く 止界は
君の残穢 過去から伸ばす
髪で 隠す 君の 造花は
枯れて 溶けて 無形の塊
罪と知れど 宿す命
愛は無いと その償いを
泣いたままの 彼女の首が
記憶にあった
さよなら咲いた 綺麗に咲いた
君色の涙が零れた
悲しく割いた 切なく裂いた
名前を呼ぶ声がしたよ
影が指した日射し傾く
夜の謳は 悲鳴にも似て
闇に反射しては木霊す
彼女の中で聴こえて来るんだ
罪と知れど 還す命
君の為と ただ決め付ける
原形さえ とどめぬ顔が
嗤った気がした…。
季節は枯れゆく 僕だけを残し
音も無い部屋で 繰り返す懺悔の言葉を
気が付けば 永い夜が終わり告げ 朝が来るの
直ぐに行くよ 待っていてね
思い出は花火の様だ
さよなら咲いた 綺麗に咲いた
君色の涙が零れた
悲しく割いた 切なく裂いた
名前を呼ぶ声も
終わりに咲いた 理想が咲いた
夢色の涙が弾けた
ゆりかご揺れた ゆらゆら揺れた
名前を呼ぶ声は君で