はじめに
これは僕の独白だ。
自分の愚かさ、執着心、そして独善的な思考を捨て去るための。
捨て去ることを目的としているが、どうせ捨て去ることなんてできないのは重々承知している。しかし、吐き出さなければいけない時が来たのだと感じている。
全てを吐き出したときに、僕の中には何が残るのか、全く想像もつかない。
けれど、ずっと渦巻いているこの感情に、決着を付けなければ前には進めない。
僕の半生は、どのようなものだったのか。
僕の半生に、意味はあったのだろうか。
また、これからの生涯に、意味はあるのだろうか。
信じていた人に、ひどく裏切られた。
しかしながら、「裏切られた」というのも立場の問題であり、僕の立場から裏切られたと感じられても、他者からは違ったように見えているのかもしれない。しかしながら主観で見れば、これほどまでの裏切りを受けたことは今までにない。
裏切られることが多かった人生ではある。簡単に人を信じてしまう、そういった孤独を恐れる気質についても理解している。それでも、人を信じることはやめたくなかった。
なぜこう感じているのか。それを紐解くためにも、自らを振り返っていきたい。