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CRIMINAL=9  作者: 下野枯葉
2章 春雪と悪魔
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十話 真っ白で冷たくて――

 シーナは頬に感じる冷たさで目を覚ました。

「また、夢? ううん……」

 溢れていた涙を拭き、周りを見渡す。

 時折風に撫でられる雪が視界を悪くし、体の芯から熱を奪っていく。

「雪……春でも降るんだ」

 夢の中で感じた冷たさを思い出しながらシーナは、チョーカーを再起動した。

 気を失っていた時間はどのくらいだろう?

 敵はまだ同じ場所にいるだろうか?

 三度深呼吸をしてから敵を排除する為に行動を考える。


 ――瞬間。

 視界が真っ白に染まる。

「雪――」

 景色も身体も雪が包む。

 冷たくて。

 冷たくて。

 でも、身体の奥底は熱くて。

 心地良くて。

 その場で呼吸を忘れた。

「雪――」

 短く言葉にした。

「あぁ……」

 苦しさを思い出し、肺が冷たい空気を一気に取り込む。

「っはぁ! ……はぁーっっっ!」

 胸の痛みに顔を顰め、数秒悶える。




『起きろシーナ!』

 聞き慣れた声でシーナは正気を取り戻す。

 目の前には夜が広がっていた。

「ん……ヒェトラ?」

『何があった』

「ううん。寝ぼけてた……うん。寝ぼけてたんだ、えへへ」

 シーナは何度か首を振る。

 いつの間にか奥底の燃えるような熱は消え、春の夜の寒さが包んでいた。

 視界にも意識にも問題が無いことを再認識し、言葉を返す。

『しっかりしてくれ。シーナには退路を確保してもらわなければならない』

 珍しくシーナが笑ったことに驚いたヒェトラだったが、それが強がりであると思った。

 心配の声をかけるべきかとも思ったが、いつも通り接するのが一番だと思い言葉を選んだ。

「……うん」


『そろそろこちらの仕事も終わる。退路を邪魔するモノを全て排除しろ』

「うん、おっけー」


「夢……また、あの夢だった」


こんにちは、

下野枯葉です。


師走も佳境。

今年の日曜日は今日が最後になります。

あっという間でした。

歳を重ねる度に一年が短く感じます。

歳は取りたくないものですね。


さて、本編ですが。

雪です。

現実では豪雪が猛威を振るっています。

自然の脅威を感じるばかりです。

ただ、雪は情景を綺麗に映すものでもあるので……少し複雑な気持ちです。

本編でも雪の辛さを少し感じながら、その表情を魅せてくれればなと思っています。

もっと冷たくなってしまうのかなぁ?


では、

今回はこの辺で。





最後に、

金髪幼女は最強です。


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