殺人鬼の逃走ライフ前夜祭
殺人や、殺生が嫌いな方は今直ぐ回れ右してご帰宅下さい。
何故気付かない。
何故誰も気付かないのだろうか?
何故こんなにも近くに殺人鬼がいるのに人々は、こんなにも人は鈍感なのだろうか。今直ぐにでも貴方達を『愛したい』『触りたい』と言うのに、こちらとしては苦痛だで仕方がない。
今日もこんなにも『したい』と言うのに・・・・
はぁ・・・・・・・・肉を裂きたい。
どんなので裂いてあげようか・・・ナイフ、ハサミ、斧、ノコギリ、カッター、ペーパーカッター、包丁、刀、鉛筆・・・・考えただけで色々な道具がある。
鉛筆は裂く前に一度勢いよく突き刺さないとだが、刺さり具合によっては良い感じの穴になり、何度も刺せば指を入れて“ 中の物 ”をほじくり出したくなる一級品になる。しかし欠点は、直ぐ折れてしまう事だ。
因みに自分はハサミが大好きだ。
肉のプチプチと裂ける感覚、悲痛な叫び、抵抗出来なくなった身体に何も出来ない相手に、関節部を浅過ぎず、そして深過ぎない、決して失血死しない程度になぞりながら裂いていき、綺麗なアートを作る。
後に徐々に深い傷を作って行き、最後には絶頂させる。
あぁ、考えただけで素晴らしい。
快楽だ。
もっと感じておくれ、もっと鳴いておくれ、逃げておくれ、もっともっと君を君達を愛そう。それが快楽なのだ。楽しもうじゃないか。もっと、もっともっともっと、もっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっと、もっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっと、愛したいな、愛そうじゃないか、だから鳴いておくれ?・・・・はぁーっ!!!
いいよいいよいいよ!!!!
もっと!!!!
もっと!!!!
もっと!!!!!!!!
ねぇ!気持ちいい!?
私もね、ゾクゾクするの!!!?
いい!!!!
鳴いて!!!!
私だけにその顔を見せて!!!!
お願い!!!!
見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せて見せてっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
血の良い匂い!!!!
良い香り!!!!
もっと!!!!
もっともっと!!!!
ゾクゾクと身体中に快楽が流れる、身体中に鮮血と言う名の液が飛び散っていく。止まらない、もっと綺麗にしてあげたい、髪の毛も、目も、口も、耳も、鼻も、頬も、首も、鎖骨も、すべて・・・・っ!!!!
あの時の私は、もう無我夢中だった。
ただただ、自分の今まで溜っていた『欲』を
手に持った愛具と一緒に
相手が生き絶えるまで、愛した。
「茅野・・・・?」
「・・・・」
「茅野、人の話聞いてないみたいだから別にいいけどさ・・・・あんたのその“ 性癖 ”は余り人には言わない方がいいからね?てか、絶対に言ったら捕まるから。」
「うん、てかもう捕まった方がいいのかも。」
「聞いてんのかよ、てか、ダメだろ。」
「まいちゃん・・・・もう気付いてると思うけど、私はもう犯罪者なんだよ?」
「知ってる・・・・あんたニュースに出てたよ?『日本に等々快楽殺人鬼現る、見つけ次第警察に通報せよ』・・・・って」
止まらなかったのだ。
もう自分では抑えられなかった、とことん相手を愛したのだ。
もう戻れない・・・・
「別に問い詰めたい訳じゃないんだよ、私はただ何であんたは今まで我慢出来たの?」
「・・・・」
「・・・・おーい」
「・・・・・・・・・・・・ニワトリ。」
「・・・・ニワトリ?」
「ニワトリ、ネコ、イヌ、カエル、魚・・・・・・・・・・・・肉が付いている生き物を愛して、なんとか持ってたんだ・・・・」
今まではそうだった、我慢できた。
だけどあの時はそうはいかなかった・・・・
小さくて、
か弱くて、
小さい子供。
転んで擦りむいたと思われるその肘の傷口から出ていた泥だらけの鮮血。その時人体に痺れが走った。まずいと思いつつも傷口から目が離せない、その子供は無警戒なのかすがるようにこちらに寄ってきた。ゾクゾクと身体に痺れが走っている、止まらない。
何時もの様に、この痺れもいつかは止まるだろうと思った。
けどそれどころか逆に悪化しているのに気が付いた
「・・・・で、そのまま夜中まで子供を連れ回し、挙句の果てにそこらの林で・・・・って事か?」
「はい。」
「ロリコン。」
もうなんと言われようと戻れないのだ、何とでも言えばいい。
「さぁ、これから逃走ライフが待っているわけなのですが・・・・自覚がないのですが。」
「本当にあんたどうすんの?」
「さぁ」
一体これからどうなるのだろうかなんて知ったことじゃないし、今この一瞬にすら息の根を止めに警察や親御さんやらが血眼になって探しているのではないのだろうかと思う。もう、自分は刑務所に入って電気椅子とかで殺されるかもしれない運命なのだ。その前に抗ってみるのも、また運命だと思う。
「まぁ、逃走ライフを楽しみます。」
その際は是非・・・・
「もう人なんて殺すなよ。」
「頑張ります。」
「いや、頑張んないで。殺すなよ、マジで」
逃走ライフ・・・・頑張りますので、ハサミは持たせて下さい。
逃走ライフスタートです。
。