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放課後の図書館  作者: 松田
7/14

彼は私にキスをした

1日の最後の授業を終えるといてもたってもいられなくなりHRの時間を思い出したのは学校を飛び出してしばらくしてからだった。

どうせ今から戻っても間に合わなし、早く図書館へ行きたいから、私はその気持ちを優先させて学校に引き返そうとはしなかった。

早く。早く。早く。

近づく度に気持ちはどんどん盛り上がる。電車での移動時間は辛かった。「早く早く」と何度唱えたかわからない。

電車が図書館にある駅に着くとそこからは思いっきり走った。

走るために、今日はスニーカーを履いてきた。

おかげでとても走りやすい。

駅から図書館は少し離れているが思っていたより早くついた。おかげで足は張ってて痛いし汗は止まらないし呼吸も荒くなっていたがどこか清々しい感じもした。

中に入らず庭に回ると、昨日の彼がいた。「やあ」私に気づいて手を振ってきた。私も振り返して彼の近くに行く。

「それじゃあ、いいかい?」

そう言って彼は私の頭の後ろに手を回し、ゆっくりと顔を近づける。

心臓の音がうるさい。呼吸が止まりそうになって、顔が暑い。

ゆっくりと顔を近づけて……そして……。

彼は私にキスをした。

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