4月1日 エイプリルフール用作品002
こちらも勢いだけの作品。
本編とはまったく関係ない、パラレルです。
でもそんなの気にしちゃいけません。
さぁエイ! プリル! フール!
「やぁ、僕の名前はレンダー。一緒に世界を救ってくれないか?」
「えーと、うん? 喜んで?」
「はは。まぁ大体そんな反応だよね。でも気楽に行こうじゃないか。
僕はまだあと何百回も死ねるからね」
「へー……それなら安心だねー」
「あぁ、君は安心して手伝ってくれ」
戦いは続き、彼の命はその度に減っていく。
初めは何百とあった数多の命も、旅の終着点が近くなるに連れてその数を大きく減らし……残りは数えるほどとなっていた。
「もうすぐ旅も終わる。でも、僕の命も残りわずか……でも君は最後まで僕が守って見せるよ」
「レンダー……信じてる」
「あぁ……任せてくれ」
彼の旅の終着点。そこに辿り着いた時、彼の命は残り1つとなっていた。
「残った命も1つか……だが、十分だ。これで終わる……終わらせることができる」
「レンダー……生きて帰るんだよね?」
「もちろんだ。君を置いて死のうなんて思わないさ。
もちろん、君と一緒に死ぬのも魅力的だけどさ……僕はその先を知りたいからね」
「私も……私もだよ!」
「あぁ……行こう……最後の戦いだ」
「うん!」
戦いは終局へ。数多の命を散らしながらも進んだ彼と彼女の物語は、遂にその幕を閉じることが出来る場所へ辿り着こうとしていた。
「……はぁはぁ……これで……終わり……だっ!」
最後の一撃が巨大な体を刺し貫く。
彼の持つ半ばまで折れた剣が彼の終着点の命を奪いとった。
「……終わっ……た……」
「レンダー!」
「終わった……終わったよ……」
「だめだよ……レンダー……一緒に……一緒に戻るんでしょ?
あの森に……私達の……あの故郷に……」
「……ごめん……僕は一緒にいけそうに……ない……よ」
「だめだよ! レンダー! そんな……そんなの許さないんだからね!」
「……あぁ……君と……旅を出来たあの時間は……僕……の……しあ……わ……」
「レンダー……? レンダー! いやあああ!!!」
最後の命を散らせた彼の胸に彼女の涙が落ちる。
彼の胸に落ちた涙が染み込むそれは、ある1つの日付を示していた。
「ハッ!?」
飛び跳ねるように起きたクレスティルトは、その瞳に溜まった何かを拭うことなく流し続けた。
ひどい。
ご意見ご感想はいりません……。
すいませんでした! いやほんとに!




