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《章間 ~脅威と驚異~》
一度でも攻撃を当てさえすれば、相手をどうにでも出来る。
自分の手は『生み出す』事が出来、相手を作り変える事が出来るのだから。
『生み出す者』はそう考えていた。
だが、相手はそういう『生み出す者』の持っていた認識を、根底から覆す相手だった。
何しろ、攻撃が当たらない。
動きが素早い上に、身体を捕えた攻撃もあの生意気な剣でこちらの攻撃を無力化してしまう。
『生み出す者』は今まで、そういう敵には出会った事が無かった。
そういう敵にはどうすれば良いか。
『生み出す者』はやがて一つの結論に達した。
――――『両の手』が相手の身体に届かないのなら、全身から『手』を出せば良いのだ。




