表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/30

《章間 ~飽食と飢餓~》


 十人『食った』時点で、飽きた。

 飽きたので、次の十人はじっくりと嬲り、舐り、染め上げ、こね回してみた。

 それにも飽きたので、次の十人はこね回した奴らと同士討ちさせてみた。

 或る程度空腹は満たされたが、まだ足りない。

 長きに渡って自分をあのような場所に閉じ込めたヤツを。

 軽重に、ぞんざいに蔑んだヤツを。

 殺さずにはおれない。

 空腹を満たした事で、『それ』は求め始める。

 そうだ、あの『手』に復讐を。

 奴の嘆きを嘲笑いながら蹂躙し、奴の存在を否定しながら押さえ込み、奴の請願を蔑みながら押し込み、奴の慟哭を聞きながら封じ込める。

 さぁ、そろそろ『あれ』を食おう。

 『あれ』はなんだ。

 『あれ』はどこだ。

 『それ』は自らの欲する物を探すために、彷徨い始めた。

 それが、『それ』が初めて、自らの行動に目的を設定した瞬間だった。

 あの『手』に永遠の苦しみを。

 そして、あの『手』からの解放を。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ