表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/20

空間からの解放

オレは恐る恐る部長に聞いてみた。


『部長・・・この部活って、他に部員いないんですか?』


『今年できたばっかだからね・・・これから勧誘していくつもりだけど・・・ごめんね。』


部長が謝ることではないと思うがw


『あ、いえ。』


しかし・・・3人だけだと気まずいものだ。


なにせ、3人で本を読んでるだけだから、会話の1言も聞こえない。


というより、『喋ってはいけない空間』ができているようだ。





・・・それから数10分経った。


㌧㌧


突然、ドアを叩く音がした。


部長が出た。


『あの、滝鮫くんってここにいるかな?』


来たのは、オレの担任の宮根だった。


『宮根先生、どうしたんですか?』


『いえ、滝鮫くんに伝えたいことがあって・・・』


オレに伝えたいこと?面倒臭いこと以外なら良いのだが。


『滝鮫くん、貴方、全ての部活から勧誘が来てるわよ・・・』


おいおい、マジかよ。


『あ、いえ、オレもうここに入ったんで・・・全部お断りします。』


『そう、それならいいわ。』


宮根がドアを出ようとした時、『そうそう。』


『瀬橋くんからの伝言だけど、「終わったら家来ない?」だって。仲良いわね^^』


そう言って、宮根は戻って行った。


『滝鮫くん、すごいねー。全部活から勧誘なんて。』


冬香先輩が誉めてくれた。うれしいことでもないのだが・・・。


『あ、そういえば友達に呼ばれてるんでしょ?行ってきなよ。先に帰ってもいいからさ。』


部長に促されて、オレはドアを開け、瀬橋の家へ向かった。


  第6話 終

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ