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意味の話
ここ二階だけどあれにそんなこと関係ないか。
「なにしにきたんだ」
いや、おっさんの情報を私に聞きにきたのはわかってる。
でもあれクラスの殺し屋がそれだけのために?
「とにかく救急車?」
死出くんを振り返る。首筋から血がドバアっとやばいことになっていた。
死なれてもいいのだけど今回は助けて貰ったから、人間として放置はダメか。
電話を掛けようとして気づいた。ほっぺた超痛い!
やっべぇ。これ尋常じゃない痛さだ。ひび入ってるっぽい肋骨とか比べ物になんない。死ぬ、痛みで死ぬ。刃物とかですぱっとやられたら傷口が熱く感じるんだけど、これはなんか傷を掻きまわされたような感覚。爪ってちゃんと武器になるんだな。いや、あれはあの手刀の速さと指先の鍛錬あってのものだろうけど。ともかく自覚したら喋れなくなった。
「もしもし」
後ろで死出くんが自力で救急車を呼んでいた。
私は保健室を尋ねようと一階に降りる。
下には誰もいなかった。消された?




