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甘味の話
私としては死出くんに頼るのは最終手段にしたい。ので先ず切味ちゃんに電話を掛けた。
「んー既死期か。なんだー?」
なんだか間延びした声で言う。
「あのさ、切味ちゃん。いまから私の学校来れる?」
「無理、いま忙しい」
けぷっ。何かと呑み込む音。あと「きんつばおかわりー」とか聞こえたんだが気のせいかな? 切味ちゃん、あんたこの高校から徒歩五分のところにある甘味処にいるんじゃないのかな。あんたの足なら二分もかからないよね?
「なんだか知らないがガンバレ。既死期ならきっとできるぞ。仇はとってやるしな!」
……切られた。
リダイヤルしてみる。繋がらなかった。電源を切られたらしい。
肝心な時に役に立たないな、あいつ!
なんかもう最悪すぎる。鮫口さんには頼りたくない。というかあの人じゃ現役でも「あれ」の相手は無理だろう。あの人は格闘型じゃないのだ。
死出くんを見る。
なんか頼りなく見える。成木のほうが、って、成木帰っちゃってる!?




