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交代の話
「きゃー?!」
「ぎゃー!?」
「て、手厳しいぃぃ」
お化け屋敷は概ね盛況だった。特に半泣きになってる笠原さんはなかなか見物だった。
「おつかれー。交代の時間だよ」
ゾンビ役もう一人の子が来てくれて私は自由になる。教室にはお化けの大群。シュールだ。
「あれ? 成木は?」
「なんか一人でどっか行ったよ」
「ふーん……」
ゾンビの衣装を脱ぎ捨てると秋の空気が汗を冷やす。私はバッグから『鉛筆』を抜いてポケットに差し込んだ。
「そんじゃ、ちょっと回ってくるよ。お先ー」
「おつかれー」と何人かが言ってくれた。一緒に回ろうと言われなかったのが少し幸い。……私、人徳ねーなー。
図書室、屋上、校舎の中、校舎裏かどこか。どうだろ。そもそも学校の外の可能性もある。とりあえず片っ端から回ってみようかと思って校舎から出た。男子トイレとかだったらお手上げだけど。
っと、死出くんが目の前を駆け抜けた。
「……逃がした」
成木が校舎の影から出てきた。




