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魅いられる  作者: 月島 真昼
二章 愛川既死期の殺人学校
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逆鱗の話


 窓を見るとあいつが逆さまにぶら下がっていた。

 ガラス越しに顔だけ覗いていて短くはない黒髪が垂れている。

「切味。あんた何回ぶら下がるなって言えば理解できるわけ!?」

 笠原さんが窓を開けて怒鳴る。

 殊更切味ちゃんは耳を両手で塞いでいる。

「怒るな。鮫口。皺が増えるぞ」

 いま逆鱗に触れた音がしたんだけど切味ちゃん大丈夫かな?

 笠原さんは窓をピシャリと閉めた。

「シキ。玄関の鍵閉めてきて。いますぐ。子供たちにも戸締りちゃんとするように言っといて」

「ラ、ラジャー」

 窓を叩きながら切味ちゃんが「そ、そんな殺生な?!」とか言ってるけどガン無視。

 正直逆らうのが恐い。

「待つのじゃ既死期! 早まるでない!」

「じじい言葉出てるよ」

「あぅ」

 切味ちゃんは逆さまのまま涙目になる。本人いわくじじい言葉は黒歴史なんだそうだ。矯正してるのだけど興奮すると地が出る。私はかわいいと思うが。

 部屋を出て玄関を目指した。なるべくゆっくりしたペースで。




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