エピローグ:とある日の廢縞十鬼
「いやね、ボクはいますごく怒ってるんだよ。こんな面白そうなときに間に合わなかった自分にも怒ってるし、目をつけていた殊更切味が急に居なくなってたことにも怒ってるし、勿論君が愛川誕生を殺したことにも怒ってる。
まあ遠目にだけど深墓くんの顔を確認できたのは嬉しかったんだけどね、彼にはずっとしてやられっぱなしだったから。
それにまああれもなかなか面白い体験だった。久々に妹にも会えたし、それにしてもスタンダードを知らない素人の殺人鬼ってのはなかなか恐ろしいモノがあるね。まるで動きが読めなかったよ。暗器を警戒しながら愛川と戦ってたら普通に蹴られちゃったから思い切って接近戦に持ち込めるように対刃繊維服を装備に足したんだけど、早速助けられた。
……どうもボクの話は脱線しがちでいけないな。
ボクは君を殺しにきた。あ、君というのは正しくないかな。依頼内容は君達を皆殺しにしろ、だったから。
依頼してきたのは組織、殺し屋の呼び方だと『仲介屋』だったかな?だよ。君達がやったことに対する証拠隠滅は限界だそうだ。しかし君達は裏を知りすぎてるから野放しにもできないし、殺っちゃえってさ。
さて、ボクはいま君を第二位の殺し技で殺すべきか第三位の殺し技で殺すべきか非常に悩んでるんだけど君はどちらで殺されたい?
ボクは君が殺されたい技の逆の方で君を殺そうと思う。
ちなみに第二位は『早贄』、第三位は『咬切り』ってボクは呼んでるんだけどね」




