55/195
余白の話
RXD爆薬、ええとシクロトリメチレントリニトロアミンだとかいう爆薬が生む爆風と高熱は容易に人間を消し飛ばす。
……ところで俺がこういう手を使ったことにかなり納得いかない人もいるだろうから言い訳をさせてくれ。
機時惨告は愛川静誕を殺している。つまり静誕は機時に敗けているのだ。
愛川静誕は俺よりも強かった、と思う。それは幼い頃にみた美化された静誕像でしかないのかもしれないが俺は俺では機時惨告に勝てないことがわかっていた。
しかし静誕の仇は討たなければならない。 それには静誕が使わなかった『筆箱』か『消しゴム』しかない。が、『筆箱』は維持がスゲー難しく一つが限界。殊更切味を突破するために使ってしまった。『消しゴム』を安全圏から放って殺害できる相手でもない。
なんだかんだ理由をつけたが結局のところ俺は魅いられたんだろう。
残酷で悪ふざけと言葉遊びが好きで軽薄だけど、どこか優しくて強い。
愛川という人間そのものに。




