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仕事の話
「どうして俺を狙う?」
「依頼だよ」
「誰からだ?」
「たしか機時惨告、って言ってたかな」
「機時……? あのクソヤロウ」
「依頼を受けた殺し屋は全部で六人。全部殺したら君の勝ちだね」
「……訊いといてなんだが随分親切なんだな?」
「ボクは厳密には殺し屋じゃないからね。君たちは仕事上の関係が無ければ誰も殺さないだろう? 君たちは何かと引き換えに人を殺すはずだ。それは安全だったり金銭だったりするだろう。
ボクは違う。ボクは誰でも殺す。幼年だろうが少年だろうが青年だろうが壮年だろうが熟年だろうが殺す。ボクは遊戯と食事のために人を殺すからだ。ボクは殺人鬼。だから君たちのルールはボクを縛らない」
「饒舌だな」
「テンション上がればこうなるんだよ。それだけ君が“美味しそう”な獲物ってこと。
さぁ、そろそろ初めようか。君は一体どんな味がするのかな。楽しみだよ。味わう前に果ててくれるなよ」
「あんた変態だろ」
「ああ、よく言われる」




