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魅いられる  作者: 月島 真昼
三章 愛川数死の殺人事件
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防弾の話


 姉ちゃんの手を掴んで引き摺るようにして車に乗り込む。殊更さんがアクセルを踏む。がごんと嫌な音がして、窓が白くなった。

「大丈夫、防弾ガラスだにゃ。タイヤも防弾仕様だから心配しなくていい、にゃっ?!」

 車が揺れた。たぶんライフル弾がタイヤに当たったのだろう。タイヤ自体は平気でも衝撃が突き抜けた。僕は揺れる車の中で上着を脱いで姉ちゃんの足を止血する。

「しかし妙なところで会うにゃあ。愛川既死期」

「あんたねえ……」

 悪態をつこうとした姉ちゃんが足の痛みに呻く。額に脂汗が浮かんでいる。

「殊更さん、病院向かって貰えますか?」

「無理だにゃ。東条の一派の手が回ってるだろうから、油田五忌振の中の医者に見てもらうしかないんだが」

「あんたらのなかの医者なんて死んでもごめんだわ」

「このとおりだにゃあ」

「油田五忌振の医者のところへお願いします」

 殊更さんが面倒そうに顔を顰める。

「助けてやっただけでもありがたいと思えにゃあ」



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