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深夜の話
午前三時。街は眠りにつき、闇はすべてを塗り潰したように深く暗い。時折思い出したように置かれた街灯の灯りは世界を照らすにはあまりに小さい。
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シキは俺の背中で寝ては覚めてを繰り返している。背中にかかる重さが不思議と心地いい。俺はなにかを背負うという行為が久々らしかった。
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俺の担当が帰って来ないのを不自然に思い仲介屋が部屋を訪ねるのが二日後としてそこからがサバイバルのスタートか。死体は放置したまま。隠す意味がない。どちらにしろ俺の担当が見つからなければ俺は切られる。
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あちらは日本全国を網羅する裏組織。
情報戦は圧倒的に不利。
となるといかに気づかれたことに気づくかの勝負になるか。
残金236万と手持ちの殺し道具が生命線だな。
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逃げ切れると思ってるのか?
思ってるね。
『愛川』はそうしてきたんだ。いままでずっと、そしてもちろんこれからも。
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殺し切ってやるさ。




