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魅いられる  作者: 月島 真昼
三章 愛川数死の殺人事件
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痕跡の話

 ちょっと署までお願いできませんか? 車に乗せられて、数分してから突然言われた。断ることはできなさそうだった。すでに僕の住んでいる学生寮の方面ではなく、最寄の警察署の方に車を進めている。勘弁してくださいよ、僕、レポートあるんですよ。言ったけれど、無視された。大きくため息をつく。

「ところでですねえ中西さんの事、件の被害者にはレイプされた痕跡があるんですよ」

 さもおもしろそうに言う。

 僕は彼女が嫌いだとはっきり思った。

「嫌な犯人ですね。死ねばいいのに」

 顔を顰めて僕は言った。

 本心だ。

 女を無理矢理犯して喜んでいる人間は等しく死ねばいいと思う。

 死なないけど。

「だけどねえこの事件の犯人ゴ、ムしてるんですよねえ」

「ゴム?」

「コン、ドームです。レイプ犯のく、せになんでだと思います?」

「わかりません。どうしてですか?」

 またまたわかってるくせにぃ?

 そう言いたげに彼女は僕を見た。

 なんだかひどく楽しそうな顔つきに見えた。



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