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魅いられる  作者: 月島 真昼
三章 愛川数死の殺人事件
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人生の話


 イライラする日々が続いた。バスケットのプレーにもキレがでずに、試合でミスを連発した。それが結構悔しくて僕は自分のプレーにそこそこのプライドを持っていたことを知る。つまりは僕は人生を楽しんでいた。非常によろしいことだ。花丸である。しかし転がり始めた復讐をいまさら止めることは、大きなストレスになっている。さてさてどう解決したものか。

「らしくないな。どうした?」

 同級生の部員が訊いて来る。

「風邪ですかね。ちょっと調子悪いです」

 僕は曖昧にごまかす。

 まさか人を殺せないから調子がでません。なんていうわけにはいかなかった。

「あの人か?」

 顎で観客席の長月さんを指す。

 僕の視線が釣られる。こちらに気づいて、長月さんが笑みで手を振る。

「なんなんだ、あれ? ほんとに付き合ってるのか」

「違うよ」

 としか答えようがなかった。

 どう言い訳していいかわからない。

「じゃあ俺、アタックしてみようかな」

 僕はこいつをぶん殴りたくなった。



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