157/195
熟女の話
次に殺すのは池谷の家族がいい。中西ほど積極的ではなかっただろうけど、主犯格の二人目だ。
殊更さんに連絡するとわりとすぐに返信がきた。
「ほとぼりさめるまでまったほうがいいにゃあ」
そうかもしれなかった。けれど抑えられないのだから仕方ない。本当ならばいますぐに殺したい。自前で住所を探しだすのは足がつきそうだ。
結局僕は待つことにした。手が浮かばなかったからだ。
僕は何度かの刑事さんの訪問を受けて、彼女と仲良くなった!
……冗談だ。
いき帰りの時間で充分です、おひまは取らせませんよ。
といってバスケットをやっている体育館までついてくるのだ。お陰で他の部員たちから「熟女…」「熟女だ」「一志の彼女、熟女」とものすごく変な目で見られるようになった。車で送り迎えしてくれるのはありがたいのだけど、他の部員に説明するのが非常に面倒くさかった。
刑事だと言うにも、刑事がなぜ何度も訪ねてくるのか説明しなければいけなくてだるい。




