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魅いられる  作者: 月島 真昼
三章 愛川数死の殺人事件
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廃墟の話



 僕らの家があった場所には、大きな黒い塊が遺されていた。壁に触れてみると指先に黒い灰が吸い付く。なんとなく僕は干からびた虫の死体を連想する。

 中に入ってみようかと思ったけれど、足を踏み入れた瞬間に吐きそうになったのでやめた。黒い中にぽっかりと白い、灰のついていない部分があった。それは丁度ユキの身長くらいの大きさでユキと同じような形をしていた。あそこでユキは死んでいたんだろうか。せりあがってくるものを無理矢理に飲み込んだ。苦かった。

 ここで起きた火災の話はニュースで見た。犯人については未成年だから詳しくは報道されていなかったが、発言の一部が公開されていた。

 ユキは彼らにとって害虫だったらしい。あっはっは。そうか、害虫か。殺してやる。

ニュース番組ではユキやユウ、母さんと僕のことについてはかなり詳しく調べられていた。孤児院というのが物珍しかったのか、話題になっているようだ。

 カメラがきていた。僕に気づく。



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