表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魅いられる  作者: 月島 真昼
三章 愛川数死の殺人事件
128/195

プロローグ:死刑の話



 死んでいた。僕を構成していた八割五分の価値が炎に呑まれて行く。シチューの鍋が溶けて流れ出し、火をオレンジ色にキラキラと輝かせていた。こんなにも絶望的な光景なのにそれが明るくきれいなのがなんだかとても可笑しかった。ユキやユウは無事だろうか。きっと母さんか姉ちゃんが連れ出しているはずだ。取り残されるのが僕だけならいい。

きっとこれをやったのは、ユキをいじめていたやつらだ。僕が焼け死ねばきっと彼らは自分のやったことの大きさに気づく。例え気づかなくても警察に捕まればユキは彼ら彼女らから解放される。これでユキが助かるなら大丈夫だ。いま僕が少し暑いことくらい我慢できる。殺されることで僕はあいつらを殺すのだ。

死ねしねしねしねしね煙を吸い込んだかもしれないしねしねしねしね意識が遠のいてくるしねしねしねしね扉が開いたのが薄目に見えたしねしねしねしね来ちゃダメだよ姉ちゃんしねしねしね目の前が真っ暗になった死ね。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ