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魅いられる  作者: 月島 真昼
二章 愛川既死期の殺人学校
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終幕の話

「では動機だけ説明してやろうか」

 懐を探ったが武器は何もなかった。『鉛筆』や『芯』もない。どのみちいまの体調では運転中のおっさんに挑んでも負けるか。

「愛川静誕は病にかかっていた」

「セイタン?」

「誕生の前の愛川だ。だから手っ取り早く次の愛川を作った。機時惨告に自分を殺させることでな。静誕は機時を挑発しおおよそ考えられる最高に最低な方法で殺させた。それを弟子に目撃させた。結果誕生の心は死んだ」

「で?」

「俺も同じことをやろうと画策した、といえば満足か?」

 本当は、私以外のクラスメイトを全殺しにするつもりだったのかもしれない。修行の時に教えても鍛えても人殺しだけはしたくないと強情を張った結果がみんなの死を呼び寄せたわけだ。いいや違う。全部おっさんが悪い。

「治ったら真っ先に殺してやる」

 驚くほどすんなりと声が出た。

「その答えを待っていた」

 振り返ったおっさんが微笑む。「計算通り」とでも言いたげでムカついた。


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