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魅いられる  作者: 月島 真昼
二章 愛川既死期の殺人学校
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壊死の話

「屋上を出て隠れていてくれ。すぐに終わるから」

 ダメだ。

 いま離れたらどちらかが絶対に死ぬ。

 なのに切味ちゃんの殺気は痛烈で、試験管を握った成木は見たことない恐い顔をしていて。

「ゆかせて貰うぞ」

「来い」

 切味ちゃんが抜き身の仕込み杖を払い、成木の眼球に向けて血を飛ばす。成木が試験管を放る。軌道上の血液を撥ね飛ばし、さらに二本。そして僅かに後退。構わず踏み込もうとした切味ちゃんの動きが、突然止まった。

「……、?」

 成木は新しい試験管を袖の内から落とし、五指に挟む。正面に隙を見せないように構える。

 ヒュン、と風を切って私の顔の横を何かが通り抜けた。ボウガンの矢だった。成木の背中に、心臓のある左側に突き刺さる。

 切味ちゃんの体が揺れた。倒れる。

「やっと隙見せたな」

 死出くんがニヤニヤと嫌な笑みを見せる。手にはナイフ。

「苦労したよ、ほんと」

 私の後ろで美咲が呟くように言った。

 パリンと乾いた音を立てて試験管が割れる。



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