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魅いられる  作者: 月島 真昼
二章 愛川既死期の殺人学校
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潜伏の話

 死出くんを連れ出して人混みに紛れ、廊下に出る。成木は無理矢理手を引かれながら先を歩いてる。階段の辺りで油田が成木だけを進ませる。別のやつが他を帰そうとする。素人くさい。死角から横をすり抜けるのは簡単だった。階段の影に身を隠す。死出くんが先回りしている。

 戻ってきたそいつの弁慶の泣き所に踵を叩き込んだ。片足が浮いたところで足払いを掛け、後頭部を地面に叩きつけるように蹴りを入れて昏倒させる。それからボウガンを奪う。足技はおっさんと、誕生譲りだ。

「使えるのか?」

 頷く。武器の使い方は一通り習った。

「ボウガンなんて急所撃てないと意味ねーぞ」

「それは考えてなかった」

 死出くんはナイフを一本抜いて寄越してきた。

「護身用に持っとけ」

 受け取る。

「一応言っとくけどよ? 俺は愛川の名前を狙ってんだ。だからお前にこんなとこで死なれると困るんだよ」

「ツンデレ?」

「うっぜぇ」

 下が騒がしくなってきた。

 成木のあとを追い掛ける。



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