表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魅いられる  作者: 月島 真昼
一章 愛川誕生の殺人生活
10/195

黄色の話

 断っておくが俺は何の目算もなくこの子を連れ帰った訳じゃない。

 少なくとも俺の住居不法侵入その他諸々を目撃しているし、この子は片親。発見は遅れる。警察とお友達になりたくない俺に取って例え一定の期間にすぎなくても証拠隠滅はわりと大事なことだ。時間が消してくれる証拠は多い。

 それに俺はこの子の五年後に期待している。……エロい意味じゃねーぞ? 俺の仕事が半分になるかもってことだ。

 それにまあ……、

 依頼人に話を訊いたとき父親がいかにどーしよーもない男だったかを長々と聞かされた。祖父母も既に亡くなっている。

 かわいそうだったからとかではない。

 俺が孤児だったこととも関係がない。

 断じて、違う。関連が絶無。

「ね」

「なんだ」

「あなたのお名前は?」

「愛川誕生」

「たんじょー?」

「そ、誕生日のたんじょうと同じ字だ」

「たんじょう」

「お前の名前は?」

「きしきだよ、黄色って書くんだ」

 なるほど既死期か、と俺はほとんど無意識に思った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ