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テーマ詩集:マイホーム

屋根

作者: 歌川 詩季

 屋根ないと困る。

 いちばんうえに ずしんとのっかって

 晴れた日には のんびりとお()さまをあびてる

 おまえを ささえてやってるやつのきもちなんぞ

 わかってねえんだろうなって

 壁どもを不憫(ふびん)に思うこともあるけど


 いざ 雨や雪の日には

 広い背中で(おお)いかぶさるように

 うちつける(しずく)

 凍てつく結晶も

 その身でうけとめてくれてるし

 やぁ 風の日には

 仁王立ちになって 踏ん張ってる壁どもを

 うえからおさえてつけて

 吹き飛ばされるんじゃねえぞって

 心強く 励ましてくれてるのを

 おれたちは知ってるんだ


 そんなだからこそ

 こうした晴れの日には

 いちばんうえに ずしんとのっかって

 のんびりとお()さまをあびてるおまえを

 いい気なもんだぜって愚痴りながらも

 壁どもは ささえつづけてくれてるんだな



 不憫(ふびん)な壁どもに

 慰めのことばのひとつでもかけてやることにしよう

 風雨を凌げることが大事。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 雪が積もったり、雨が降ったりと屋根も風景の一部ですね! 壁は綺麗にできますけど、屋根って中々それができません、、(';') [一言] 屋 根 大 事
[一言] 家って本当にありがたいですね。 屋根は勿論大切ですが、それも何も言わずに支えてくれている壁のみなさんあってのことだと思うのです。 物理的に雨風を凌げるのは勿論のこと、そこに「居場所がある」と…
[良い点]  一番上にのっかってるから、逆に遮ってくれるものはなにもないのですよね。  お陽さまを浴びてるだけでなく。強すぎる光からも守ってくれているのだと思います。 [気になる点]  何視点…?
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